殿平から鞍吾山 1038m(中央線沿線)
2020.01.13
2020,1,13(月)晴      田中 源治
 大月辺りの地図を見ていると、滝子山の取り付きの藤沢の東側に812mのピークから北に細尾根が続いていることがわかる。812mpまでは道がかいてあったがその先はなかった。ネットには、812pのピークが殿平(でんだいら)で、その尾根筋の北の三角点が鞍吾山だとわかり、記録もあった。

 歩いてみて、踏み跡が出たりわからなくなったりした。殿平と鞍吾山からは小さな尾根が分かれていて、地図と方角を確かめながら下った。テープもついていたが半分だけ頼りにした。

 取り付きは藤沢子の神社であり、子の年に相応しい。直ぐ尾根に出ると大月の町が見える。殿平は道標がなかった。磁石を見ながら北西の細尾根に入った。赤松の倒木があり、歩きにくい。細尾根なので道を外すことはない。鞍吾山への分岐で東へ50mほど進むとそこが鞍吾山だった。下りを見ると、それほど急でもなく、テープがあった。大休止とした。下に恵能野の家々が見える。

 南東尾根も余り急ではない。今回は北東尾根が進む方向である。少し下ると、北尾根がはっきりして別の尾根とわかり、北東尾根に入ったことがわかった。落ち葉のせいもあり、道はわからず、ジグを切りながら下った。しばらくすると地図の林道に出、小さな手書きで鞍吾山と書いた看板があった。恵能野の集落の入り口にこちらも子の神社があった。藪道歩きはルートを探すという意味では山スキーに少し似ている。このルートは倒木が多く、気分よく歩くというのには相応しくないと思った。

 タイム;高尾705/06-初狩753- 藤沢子の神社820-殿平903/10-830mp 930-鞍吾山1020/35-北東尾根-林道1110-遊仙橋バス停1140
宮地山 1113m(中央線沿線)
2020.01.04
2020,1,4(土)快晴          田中 源治
 新春山行を大月市にある宮地山にした。天気がよく落ち葉を踏む、陽だまりハイクだった。この山は静かな分、道がはっきりしないところがもあった。広葉樹と唐松があり、新緑や紅葉の時期にはいい山行ができると思った。トズラ峠から日影に下りる道が2.5万図には載っていたが、下り口から廃道のようであった。

 バスの便が悪いが、奈良子入口を通る便はいくつかあり、そこで降り、取り付きまで歩いた。用沢川と小俣川の出合に宝鏡寺がある。観音堂の裏に登り口があった。登ると竹林になり、道がわからなくなったが、進む。その先に用沢からの幅広い道が登って来ていた。宮地山に登る人が出てきて、宝鏡寺から登るのが直登で近かったのでそうなったのだろう。そこからはいい道が付いていた。なぜこのような無名の山にいい道がついているのか、地元の人々には大切にされていたのかなどと思いながら歩く。登り切ったところに小さな祠があり、頂上はその先で、小さな道標があった。

 頂上からの下りは広い尾根で道を探しながら歩いた。少し下ると、この辺りには珍しく唐松林になっていて新緑もきれいだろう。大垈山分岐手前に送電線の鉄塔があった。ここからは鉄塔の見回り道で幹線に出た感じだった。この尾根からは富士山、三つ峠の山並、滝子山、百蔵山、中央道など大月の山々、町が見える。セーメーバンという妙な名前のピークを通った。サクラ沢峠から東奥山、西奥山へ下る道が地図にはあるが、両方ともわからなかった。トズラ峠から日影に下りる。道ははっきりしなかったが、テープが木の枝にぶら下がっていて、そこを下る。地図を見ると、沢の左岸についているので左岸を歩く。沢の底近くに山道らしいものを見つけ、下りると山道とわかる。廃道になっているようだ。そこを出ると民家があった。バス停にちょうどバスがあり、大月行きだというので乗った。

タイム;猿橋駅8:13/18バス-奈良子入口8:38-宝鏡寺裏取り付き9:00/10-宮地山10:55/11:05-大垈山分岐11:55/12:00-トズラ峠13:20-日影バス停13:55/14:00-大月駅14:20
12月YSD定例山行「かぐら」山行報告
2019.12.21
12月YSD定例山行「かぐら」山行報告

■日時    :2019年12月21日(土)〜12月22日(日)
■コースタイム:

初日 :16:00和田小屋集合(1,380m)−小屋での遭難対策に関する意見交換

2日目 :朝食後フリー滑走−10:00和田小屋集合−ビーコン講習−かぐら第1高速リフト上(1680m)−ビーコンチェック、登行開始11:00−11:45第5ロマンスリフト上(1,845m)−13:10登行終了(稜線2000m付近)−滑走−13:50第5ロマンスリフト上−ツエルト設営・ビーコン講習−滑走−15:15和田小屋前(解散)
■メンバー

2日目山行

1班 藤田(L)、田中秀、ジン、萩原、千葉、岩崎
2班 立田(L)、味岡、加瀬、樋渡、結城、田中健
3班 川島(L)、近堂、野村、斎藤、くま、吉岡
初日、講習会、宴会参加 : 西川、今村
(参加者  和田小屋での遭難対策意見交換 17人、22日の山行 18人) 
                 記:結城,
■山行記録

当山行は、藤田リーダーのもと、シーズン初めの足慣らしとレスキュー講習を兼ねて企画された。
初日、集合時間16時までは、配車メンバー毎のチーム行動となった。

我々加瀬車(田中健、川島、結城)は、みつまたステーションにで和田小屋宿泊・リフト2日券(\15,500)を購入、みつまたロープウエ、みつまた第一高速リフトと乗り継ぎ、標高1,380mの和田小屋に9:20着。雪は少々少な目ではあるが、和田小屋の奥に広がる八海山から巻機、万太郎、仙ノ倉と続く山並みに目が奪われる。野村車(藤田、西川)、立田車(千葉、和田、萩原、近堂)、が合流し、チームに分かれで神楽峰方面を目指す。かぐら第一高速リフト上1,680mでシール、ビーコン準備をし登行へ。直接のぼりに入るも、雪が少なく藪に阻まれいったん引き返し、少し下った右側の夏道から登行を開始。12:40の第5ロマンスリフト(以下、5ロマ)上1,845mに着、13:35に神楽峰手前の稜線に出たところで登行終了とする。13:55滑走開始時にメンバーのスキー板2本が流れるも、みなの協力のもと無事回収、14:30改めて滑走開始、5ロマよりゲレンデへ入る。途中、ビーコン4台で埋没講習、15:30和田小屋へ戻る。和田小屋直集合メンバー(今村さん、吉岡さん、田中健さん、樋渡さん)と合流。

16:00より和田小屋でメンバーの遭難の体験談をもとに、対策の意見交換の場が持たれた。雪崩完全埋没体験談では、雪崩は寒くつらいという先入観を覆す、つらくなく意識が遠のき、ある種の安楽死に近かったとの驚きの話。その紙一重の違いは、運命なのか、日頃の行いなのか・・・。その後、食事、宴会となり夜は更けていく。



2日目、10時和田小屋集合時間まで、各自フリー滑走を楽しむ。10:00和田小屋集合。前日足を痛めた西川さんと、お仕事の都合で下山される今村さんを見送る一方、当日参加の味岡さん、くま、岩崎さんも加わり和田小屋裏でビーコン講習を行う。

その後、上記3班に分かれて神楽峰方面を目指す。かぐら第一高速リフト上でシール付け、11:00登行開始。昨日同様のルートで登り、11:45、5ロマ上へ、昨日の引き返しポイントを板外して乗越し妙高、火打に加え、後立山の山々までも見える稜線まで進み、13:00登行終了とする。左へトラバースぎみに滑走開始、途中、集合写真を撮り、夏道を滑り13:50、5ロマ上へ。ここでツェルト講習、ビーコン埋没講習を実施。15:15、和田小屋へ戻り、解散となる。

今回の山行は目的どおり、シーズン前の足慣らし、新調した道具類の確認、そしてセルフレスキューの再確認が行えた充実した会山行であった。

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