Last Update : Dec 18, 1997

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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

CANADA HELI−SKIING       
     (CMH・Gothics)   

カナダ ヘリスキー CMHゴシックス                

                  1987年12月25日〜1988年1月4日 
   メンバー:小森宮秀昭・菅沼 博・蔵田道子・高野真砂子・細田凱子・佐藤晶彦 


 CMH(ヘリスキー会社:カナディアンマウンテンホリデーズ)のヘリスキーに行ってきました。詳しい内容については”ラ・ネージュ”86年2月号(カリブースの記録)を参照するか、直接参加者へお尋ね下さい。以下には、簡単に日程と私個人の感想を記します。

<<日程>>                                  
’87/12/25(金) 成田→バンクーバー→カルガリ             
    12/26(土) カルガリ→CMH Gothics ベースロッヂ    
    12/27(日) 1日目 雪崩遭難救出練習の後ヘリスキー        
    12/28(月) 2日目 1日ヘリスキー                
      〜                                 
     1/ 1(金) 6日目 1日ヘリスキー                
     1/ 2(土) 7日目 午前ヘリスキーの後、カルガリへ        
     1/ 3(日) カルガリ→バンクーバー −>             
     1/ 4(月) −> 成田                      


 費用はヘリスキー代(カルガリからのバス代、1週間の宿泊代、ヘリ代)と日本からの往復で47万、その他に保険料約3万とおみやげ代+αで、私の場合合計60万円弱かかりました。

<<感想>>
 カナダヘリスキー、夢のような一週間でした。雄大なロッキーの山々を眺めながらのパウダースキーはもちろん、ロッヂでの食事、生活も申し分ありません。ガイド、スタッフも皆親切で、ヘリスキー生活が充分に楽しめる様尽してくれます。
 ヘリスキーは、定員44名が技術(自己申告)によって4つのグループ(上級2グループ、中級2グループ)に分かれて行われます。私は、初日中級グループに入ったのですが、2日目から上級グループに入れられ、一週間の滑降標高差のトータルは35800mでした。日本人は15名参加しましたが2日目からのグループでは私一人だったため、日中は英語に漬かりきりで、精神的に疲れました。しかしスキーが上手で愉快な人が多く(言っていることは解りませんが)楽しくスキーをすることができました。
 ヘリスキーを100%楽しむための3つのポイントは、 (1)スキー技術 (2)体力 (3)英会話の力だと思います。(1)については言うまでもないでしょう。スキーがうまくても体力が 
無いと1日の午後や週の後半がきつくなります。今回上級グループと中級グループの1週間の滑降標高差は、4000〜5000mでしたが、それ以上に上級グループだと同じコースでもよりオモシロイ斜面を滑ることができます。つまり、もし中級グループに足を引張る人がいると、ガイドはその人に合わせてコース取りをする、すなわち当会の会員にとってはヨダレが出るような新雪の急斜面を目の前にして、それを避けて行くのです。これからヘリスキーを志す方は、技術と体力をつけ上級グループに入ることをお勧めします。
 スキー滑降だけを楽しむなら、(1)と(2)が有れば充分なのですが、ヘリの待ち時間やロッヂでの生活をより楽しくするには(3)が必要です。話せなくても1週間も一緒にスキーをしていると、親しみが涌いて来るのですが、ガイドの話が理解でき、また、いろいろな国の人と話ができればもっと楽しかったと思います。
 毎年カナダへとまでは思いませんが、3年か5年に1回位は、あのような贅沢なスキーと生活がしたいなあ、と思います。それまでに技術と体力を向上し、英会話を勉強しなければなりません。それから、お金を稼がなければ………。

                                  (佐藤記) 
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