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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

大日岳                   

奥美濃  大日スキー場より檜峠へ

                             1985年3月16日 
                             1986年3月 1日 
                               メンバー:菅沼博 

(1)大日岳−>檜峠 1985年3月16日 快晴
 奥美濃は東京からは大分遠く日帰りで気軽にという山域ではない。青春18きっぷがあればこその山行だった。最終大垣行に乗り、長い長いアプローチのすえ大日岳スキー場のリフト3本を乗り継ぎ、出発点の1420メートルへ着いた時は12時少し前になってしまった。
 天気が良く、白山が白く高い。出発が12時になってしまい、広く急な尾根をシールで急ぐ。30分程で1709メートルの大日岳の山頂に着いた。稜線を目で追っていくと白山へ続いている。頂上からの大パノラマを楽しむにも、名前を知らない山々ばかりだ。
 山頂からは水後山へ続く南西の尾根にルートをとる。初めは広い斜面だがすぐに急で狭い尾根になってしまう。左側が雪庇になっており気が抜けない。シュルンドには充分に気をつけた。スキーの方が安全だが、登りもあるのでつぼ足で歩かざるを得ない。  
 水後山からは石徹白へも、檜峠へも広い斜面が続いている。水後山ピークには足跡があり、それに従って檜峠方面にスキーのトップを向ける。途中からシュプールに変わり、檜峠への林間を快適に滑る。峠の手前で名古屋の4人パーティーが昼食中で、シュプールは彼らのものだった。そこから檜峠はすぐだった。バスは2時間程ないので歩いて北濃の駅へ向かう。幸いなことに途中から車にのせてもらうことができた。

                                   (菅沼) 

【コースタイム】
スキー場上 12:00 −> 大日岳 12:40/13:00 −> 
水後山 14:00/10 −> 檜峠15:10 


(2)大日岳−>蛭ケ野 1986年3月1日 雪
 去年奥美濃大日岳の頂上に登った時には2年続けて来るとは思いもしなかったのだが、今年も大日岳へ来てしまった。困ったものだ。去年より2週間早いためか今年は雪が大分多く、しかも天気が悪い。今年は冬、まるでそんな感じだ。
 先行者のトレールがあるので使わせてもらう。少し登ってのぼってから遅い朝食をとる。天気が良くないのでアチコチ地形を確認しながら登る。途中で先行の2人パーティーが滑ってきた。斜面が急なせいか早い。挨拶を交わし通り過ぎる。頂上へは急斜面をもう少しだ。
 一年ぶりの頂上、何も変わっていない。ただ展望だけが100%から0%へと変わっただけだ。白山への白い稜線も何も見えない。いくら天気が悪くても東京から来てスキー場へ戻る訳にもいかず、予定通り蛭ケ野高原へ下る。直下の急斜面は少し滑れたが、あとはラッセルになってしまった。少し考えさせられたが、意を決して先へ進む。時々シールで歩くほどで、少し時間がかかるぞ、と覚悟する。去年は滑ったのにと恨めしく思う。蛭ケ野高原からの道とのJ.P.からは尾根を嫌って、樹林の多い沢にルートをとる。これが大正解。樹林帯のパウダーを快適に滑った。しかしすぐ滑らない林道に出てしまった。あとは歩きとスケーティングでバス停へ出た。

                                   (菅沼) 

【コースタイム】
  不明
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