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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

白山                   

加賀/別当出合より
                         1984年6月2日〜3日 
                      L西川克之、今野桂子、石垣隆宜 

6月2日  晴
 前夜上野発の急行、金沢駅から野町駅までタクシー、北陸鉄道の終点白山下から日に一本のバスとのりついで別当出合に着いた。駐車場は人ごみにうめつくされ、だれもスキーなど持っていない。雪も全く見えない。
 仕方ない。板をザックに着け夏山縦走から始める。吊橋をわたって砂防新道に入る。中飯場付近から雪があらわれ楽になった。緩い尾根を登り続けて甚之助ヒュッテに着いた。そこから一登りし左にトラバースして、沢状の急斜面を登りきると黒ボコ岩がある。正面に弥陀ケ原が広がり白山御前峰が臨まれる。頂上付近は雪がない。室堂センターのわきに荷物をデポし頂上へ向かう。左よりに登って雪渓の上端のコルに板をデポし、右に稜線を15分で頂上。コルからは2〜3分すべると室堂。この日はセンターに泊まった。

6月3日  晴
 朝は曇っていたが、再度同じルートで頂上に立つ。今度は雲海の上に北ア全山から御岳、八ケ岳、北岳、赤石まで確認できた。まだ白い北アルプスの山波の中で槍と釼だけは黒くとがっていて目立つ。
 あとは大滑降あるのみだが、まっすぐ下ると早く着きすぎてしまうので甚之助ヒュッテで大休止。ヒュッテを発ってまもなくだれか呼ぶ声がする。見ると石垣さんがいてびっくり。1日の夜行に乗れずきょうきたそうだ。すれちがって石垣さんは登りつづける。下部は足跡の穴だらけですべりにくいが、雪がある限りはと凹凸の大波がうつ上をすべりつづけ、最後はまた板をかついで別当出合まで戻った。石垣さんはバスが出発するまでのわずかな時間で弥陀ケ原まで行ってきたそうだ。バスで金沢に出、長岡経由新幹線で帰京した。

                                (西川記) 

【コースタイム】

6月2日
 別当出合 9:35 −> 中飯場 10:20/10:45 −> 甚之助ヒュッテ 
12:00/12:10 −> 弥陀ケ原 13:45/14:05 −> 室堂 14:35/14:55 −> 白山 15:45/16:05 −> 室堂 16:30 

6月3日
 室堂 7:35 −> 白山 8:10/8:40 −> 室堂 8:55/9:10 −>
 甚之助ヒュッテ 9:35/10:35 中飯場 10:55 別当出合 11:35


【概念図】 
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