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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

御岳山                      

北ア南部  御岳高原スキー場より

                           1985年3月2日〜3日 
                M:L西川克之、今野桂子、蔵田道子、手塚紀恵子 

3月2日 晴れ 
 御岳スキー場のリフトを乗り継ぐと、三笠山山頂近くまで行けてしまう。しかし、このスキー場のリフトは、登山者は乗せないと言うことで原則としては当てに出来ない。 
(私たちは、頼み込んで何とか乗せてもらった。ごね得と言うべきか?)三笠山から一滑りで田の原到着。避難小屋を探して暫くウロウロする。ようやく探し当てた小屋と言うのは、「御岳山荘」の地下室ならぬ、単なるただの床下!コンクリートの柱むき出しの床下には朽ちかけた戸板のようなものは一応ひいてあり、立ち込めるかび臭さに暗ーい気持ちになってしまうも、気を取り直してその中にツエルトを張る。その後、夏道沿いに8合目まで試登。上部は風も強く雪も硬かったが、結構吹き溜まりや沢状のところを見つけて下り、なかなか快適な滑りを楽しんだ。

3月3日 晴れ
 晴天ながら、すごい突風が吹いており前途多難。樹林帯を抜けるとカチンカチンの斜面になるが、8合目辺りから左へトラバースしてルンゼ状の所に入ると、雪も多少は柔らかく、突風にたたかれながら高度を稼いでいく。そのルンゼが切れる辺りで更に左手のルンゼに入ると、頂上宿舎はすぐ目の前に見えるが、突風に耐風姿勢で止まっている時間の方が長く、四苦八苦。ようやく宿舎の陰に隠れて、ほっと一息ついて、最初の一声は、「では、下りましょうか。」だった。こんな所は一刻も早く、と草々に下りだす。
頂上直下のカチカチの部分は、横滑りで慎重にこなし、ルンゼの中に入ると一安心。このルンゼの中は少々重い雪ながら結構楽しめ、どんどん高度を下げる。ルンゼを出ると堅斜面、密な樹林帯、田の原の緩斜面と変化に富んだ滑りを満喫して帰る。

                                  (手塚記) 

【コースタイム】 
3/2 リフト終点 11:00 −> 田の原 11:30/12:17 −>   
    8合目 13:20/13:40 −> 田の原14:10 

3/3 田の原 7:40 −> 王滝山頂 10:35/10:55 −> 田の原 12:05


【概念図】 
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