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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

会津七ケ岳(2)                  

会津  高杖スキー場より保城峠へ 

                             1989年2月19日 
    L西川克之、菅沼博、陶山泰、岡阪準一、小森宮秀昭、手塚紀恵子、蔵田道子、
          長谷川淳一、鈴木鉄也、馬場修爾、篭島寿一、佐藤、梅原秀一  

2月19日(日)
 前夜宿泊した、八総の山本屋旅館から、高杖スキー場迄は、マイクロバスを利用する。リフトを四本乗り継げば、すぐ隣の七ケ岳より3m高いピーク(標高1638m)に到着してしまうのだが、スキー場の混雑で、リフトに1時間費やした。
 前日はここから、七ケ岳に登って北へと下ったが、本日は北西に延びる尾根を保城峠へと向かう。前日の密林と悪雪での苦闘のせいもあるが、今日の最初の滑降は、非常に快適に感じられた。昨夜の降雪は朝の冷え込みで乾燥し、ブッシュは少し気になるが、木立ちは滑降コースが見つからない程は密ではない。鞍部まで標高差130m程、そこでシールを装着して1602mのピークまで約百m登る。保城峠迄、5回の滑降、4回のシール登高。いずれも標高差百m前後であるため、シール着脱を頻繁に行ったので、大人数のせいもあり、少々時間をロスした。
 大平山は上部を右側にトラバースする。(この尾根は多少右側に寄った方が、樹林が疎であるので、滑降時もそちら側を使った方が良い。)今日は快晴であり、昼近くになるにつれ、暖かくなってきた。ただ、あまり展望のきく所がないのが、残念である。  
 1518mのピークから保城峠への尾根は、少しやせている上、樹林も密になり、少々苦労した。峠にはブリキの看板がかけてある。錆ついて判読出来ないが、多分峠を示しているのだろう。こんなうら寂れた峠は、冬でなくては訪れることが出来ない程、無雪期には道が荒れているのではないか。
 峠から南西へと沢を目ざして下る。傾斜が急なうえ木立ちは密で苦労するけれど、所詮は距離が短い。暖冬のせいか百mも下ると水流に出合う。右岸に渡り、木立ちの中を滑っていく。林道に出るため、再び左岸に移ろうとするが、なかなか沢の雪に埋もれた箇所が見つからなかった。 
 林道に出れば、あとは直滑降でグングン下っていけばよい。それから農道を戻り気味に歩けば、高杖原の民宿街に到着する。再びマイクロを呼んだ。
 今回は渋い東北の山スキーを楽しむことが出来て非常に満足だった。

                                 (梅原秀一) 


【コースタイム】
高杖スキー場 8:00 −> ピーク1638m 9:15 −> ピーク1602m 9:50
 −> 大平山 10:10 −> ピーク1528m 11:10 −> ピーク1518m 11:40 −> 保城峠 12:05 −> 林道/農道分岐 13:20 −> 高杖原 14:20


【概念図】 
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