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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

積丹岳                     

1225m 東尾根コース                           
                            1987年3月30日 
                  メンバー 手塚紀恵子、蔵田道子、白沢光代 

 余市発、余別行のバスを、登山口で下車した。小雪がちらつく中で、山に向かって真直ぐに伸びる除雪された車道を溜池まで辿る。溜め池の右を回り、雪に覆われた緩やかな車道を登る。目標にしていた休憩所になかなか着かないので、320mの平らな疎林にツエルトを張った。 
 翌日暫く登り続けると休憩所があった。続く樹林帯は広く切り開かれ、時たまへリスキー用のナンバープレートがあったが、まばらすぎて頼りにはならない。600mを超えると潅木帯になり、木がまばらでルートがわかりにくくなる。見下ろすと、積丹岬が見え、前方には純白のなだらかな山頂も見え、この時までは楽しいハイキングであった。木がほとんど無くなってコースが右に折れる辺りで、濃い霧に襲われた。風も強くなり、平坦な地形で、目印に出来るものが何もない。引き返すことに決め、シールのまま少し戻り、970mの潅木帯の辺りから滑り始めた。登りのトレースも吹き消されてしまっていた。磁石を頼りに下るが急斜面に出てしまい、登りのコースと違うことがはっきりした。左に方向転換し、樹林帯の中に登りのトレースを見つけた時は、ほっとした。
 トレースを辿って快調に滑り幕営地に戻った。ツエルトを撤収し、バス停まで急ぐ。傾斜が余り無かったけど割と滑った。雪は春にしては軽いが、なだらかすぎるので回転は楽しめなかった。ヘリスキーは、残雪期に直滑降を楽しむのだろうか。晴れた日に、海に向かって滑り下りるのは快適だろうと思う。ラッセルが深くなければ日帰りは十分可能。
 バスを美国で途中下車して、バスの運転手さんに教えてもらった、ふじ寿司で食べたにぎりが、安くておいしくて、とても良かった。

                                (白沢光代) 
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