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      Nov 9, 1997
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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

十勝岳                      

北海道 / 十勝岳避難小屋より                       
                      1984年12月29日〜30日 
  L:菅沼博、M:小森宮秀昭、西川克之、蔵田道子、手塚紀恵子、小保方尚子 

12月29日(金) くもり                          
 前日の最終便で東京を発ち、前夜札幌のホテルに泊まる。札幌から美瑛を経由して白金温泉のバス停からは送迎バスに乗せてもらい、十勝岳スキー場へ。殆んど人の乗っていないリフトを2本乗り継ぐと避難小屋は目と鼻の先である。小屋に荷物を置き表に出る。山の上部はガスで視界は効かないようだ。竹竿を立てながら夏道沿いに1,650m辺りまで登り引き返す。さすが十勝雪質は大満足だ。 

12月30日(金)                              
 残りの竹竿20本を持ち出発。昨日残しておいた竹竿伝いに新々噴火口へのルートwpとる。1750mにスキーをデポし、アイゼンにストックで夏道の尾根に出る。視界が段々悪くなり、竹竿の残りが気になり出した所で、尾根上に残置された赤布が所々に残っていて助かる。噴煙の臭いが鼻をついて、雪も黄色っぽくなってくる。夏道のロープが僅かに顔を出した斜面を登り切ると十勝岳の頂上であった。 
寒くて全く視界の効かない頂上を早々に引き揚げる事にする。下りは吹き上げる風で、男3人共、軽い凍傷になってしまったのに女性3人が平気だったのは、装備の差だけでは無いと思うのだが。貴重な竹竿をしっかり回収しながらデポまで下る。新雪を蹴って小屋までの滑りはあっという間だった。              
 視界が良くなって来たので、前十勝岳の斜面を荒らそうと1,660m辺まで登ったが、いざ滑り出す段になってまたガスになってしまった。思い思いのシュプールで小屋までひと滑りして今日の行動を終了した。結局この日が十勝の3日間では一番天気が良かったようで、ついていたようだ。
 12月31日は三段山方面へ登り、1月1日に下山し、次の目標の羊蹄山、ニセコへと移動した。
                               (小森宮記) 

【コースタイム】 
十勝岳避難小屋 7:10 −> 1750m(デポ) 8:30/9:00 −>
十勝岳 10:05/10 −> デポ 10:40/11:05 −> 小屋 11:35 


【概念図】                       
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