Last Update : Jan 1, 1998

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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

活動報告                 

                                   菅沼 博 
 自然との触れ合いを大切にする山スキーを志す…これは当会創立以来の大きな目的のひとつです。第6期、第7期もこの目的に沿って活動を続けてきました。

 第6期(’81シーズン)は会活動の中心的存在だった会員が数名退会してしまったため、会運営のうえで様々な問題に直面した年でした。山スキーに際しての様々な危険性を再認識し、安全対策の研究、遭難対策の確立を目指す活動を行ってきました。また新入会員への初級技術の教育について会としての責任を明確にしました。

 こうした山行の安全に直接影響する技術教育、遭難対策等についての効果的な習得には労山への加入が不可欠であるとの認識から労山への加入を決定しました。結果として当会の創立母体ともいえるスキー協からは脱退することになりました。

 さらにオフシーズンの山行についても一応目的を統一し、積極的に行うことにしました。無雪期、積雪期を通じ基礎技術習得訓練を目的とした山行を年間計画の中に取り入れ会員のレベルアップを目指しました。

 山スキーを主な目的とした、年間を通じて活動する、山の会としての基盤がある程度確立された時期だったと考えることができます。

 第7期(’82シーズン)には第6期の経験や反省を活かした積極的な山行を実施してきました。81年12月には労山への加盟が決まりました。労山の各講習会を積極的に活用して技術の向上を心掛けることにしました。また労山内の山スキー同好者との交流や情報交換などの機会が持てるようになりました。

 会員から広く希望山行を募り、幅の広い山行を行うことにより、それぞれの山スキー要求を満たせるように心掛けました。

 幸運にも第6期、第7期の2年間を通じて重大な事故に遭遇することもなく、比較的順調に山行を実施することができました。

 第8期以降の課題として、遭難対策や事故対策についての知識と技術の向上を図り、安全な山行を心掛けることと同時に、仲間づくりを大切にした活動を通じ、正しい登山観を持った仲間を養い、真摯な態度で山に臨む仲間を育てることなどがあり、大きな活動の柱になっております。

 山登りは大変息の長い活動です。過去の活動を正しく理解し語れる会員の育成も、会の一層の発展のためには必要不可欠なことです。

 効率良く経験を積み重ね、正しい技術を身につけ、楽しく安全な新たな山行の展開を心掛けております。

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