Last Update : Jan 1, 1998

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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

雨ヶ立山                 

上越 /
                         1982年2月6日〜7日 
            L:陶山、M:菅沼、小保方、川口(敏)、今野、白沢、
                    高野、角田、遠山、針谷、藤原、古川 

2月6日(土) 水上駅 → 宝川温泉 → 雨ヶ立

 水上駅を出発し、タクシーで宝川温泉に着く。ここで準備をととのえ林道ぞいにすこし歩いた処でシール歩行となる。1時間程歩くとトンネルがあり、それから、すこし行くと林業試験所がある。ここから林道とわかれて、右手の高台に登り、林状のゆるい斜面を登る。板幽沢が北に流れを変えたあたりにテント場(950m)を作り、ここをベースに雨ヶ立の往復をする事にした。板幽沢の左岸尾根の右手山腹を登り台地状の処へ出た。ここから北北東方面に登りやすい処があるのでそこを行く事にした(地図上の夏道にほぼそって登ったと思える)。テント場より約1:30で稜線(1436m)に出た。ここから北北西の方向に木の間がくれに雨ヶ立が見えた。ここからはゆるい稜線ぞいの登り、1:00程で雨ヶ立山頂に着いた。 
天候が良く360度の展望はすばらしく、先輩達に色々の山をおしえてもらった。白一色のすばらしいながめに感激した。
 下りは登って来たルートぞいに思い思いのシュプールをえがきながら下降した。明日も天候が良かったら、朝日岳よりの斜面を滑る予定なので、希望に胸をふくらませ満足感にひたりながらいつしか眠りに入った。

【コースタイム】 
水上駅 6:10 → 宝川温泉 7:00/20 → テント場(950m) 9:00/10:00 → 1190m 10:40/55 → 稜線上 (1436m) 11:30/45 → 雨ヶ立山頂 12:40/13:15 → テント場 14:30 


2月7日(日) テント場 → 1100m台地

 あけ方、重苦しさのため目をさました。雪がツエルトをうめるかのように積もって私の上にかぶさっていた。他人に気をつかって、がまんしていたが息ぐるしいため、身体や手で雪壁をおしのけ、ホッとしてシュラフに寝ころぶといつしか眠ってしまった。廻りの音で目をさますと起床時間を大幅にすぎていた。あわてて起き、出発の準備に入った。出発準備が完了しても外はあいかわらず雪が降っていた。ツアー訓練が目的なので昨日登った方角へコースを変えて登る事になった。視界がきかない中を前進し、1100m台地状の処に出た。昨日登った台地だが、悪天候のため、昨日下降した場所が良くわからない。目標となる物を記憶と照らし合せながら下降した。しばらくするとテント場に着いた。テントをたたみ、宝川温泉めざして下降したが、林業試験所近辺からはラッセルの連続で、もっと斜度があればスキーで楽に下れるのにと思いながら歩き、やっと宝川温泉に着いた。

【コースタイム】 
テント場 7:15 → 1100m 8:20/40 → テント場 9:15 /45 → 宝川温泉 11:35/13:00 → 水上駅 15:30 


(角田 記) 

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