Last Update :Jun 27, 1999 概念図追加
Mar 8, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

会津駒ヶ岳                     

尾瀬・会津 / 燧ケ岳より
                            1982年5月1日〜3日 
       メンバー:L菅沼、小森宮、長谷川、田中(健)、鈴木(利)夫妻、作野 

5月1日(土) 大清水 → 御池 雨後曇り

 沼田駅を5:00にタクシーで出発。6時過ぎに大清水に着いた。出発準備をしていると雨がしとしとと降り出した。雪の全く無い林道を歩く。一の瀬を過ぎようやく雪道となる。冬路沢沿いに三平峠に向かう。三平峠で小休止し、尾瀬沼へ滑り込む。雪質が悪く滑りづらかった。沼のほとりはまだ氷が残っている。その沼のふちを長蔵小屋に向かう。浅湖湿原を経て針葉樹林の中を長英新道にほぼ沿って燧ケ岳へ登る。ミノブチ岳まではシールで快適に登れた。雨は思いのほか小ぶりで、遠方の視界も利き助かった。遠く、明日登る会津駒ケ岳が見えた。ミノブチ岳付近からスキーをザックに着けツボ足で頂上まで登る。頂上で小休止の後、山頂直下でスキーを着け滑降に入る。頂上直下は傾斜がキツイが雪質も程よく快適な大滑降が楽しめた。熊沢田代から少し登り、また御池ロッジ目指し滑る。御池ロッジの緑の屋根が近づくと林間となり、やがて道路に出た。ロッジ横のテント場にツェルトを張る。 

【コースタイム】
大清水 6:40 → 一の瀬 7:30/45 → 三平峠 9:05/25 → 尾瀬沼 9:35/55 → 1800m地点 11:25/40 → ミノブチ岳分岐 13:30/45 → 燧ケ岳 13:45/14:10 → 熊沢田代 14:35/50 → 御池 15:35 


5月2日(日) 御池 → 駒ケ岳 霧雨後曇り

 御池ロッジの前の道路からほぼ夏道沿いに大杉岳へ登る。今日も小雨が降ったり、止んだりの天候である。大杉岳から少し下りになるがシールのまま滑った。尾根上は視界もまあまあで振り返ると燧ケ岳、至仏山が良く見え、また平ヶ岳から奥只見の山々も残雪を冠し奇麗に見られた。送電線から大津岐峠付近はゆるやかな起伏と左右の展望が素晴らしくプロムナードコースである。富士見林道にはいり駒ヶ岳に近づくと駒ノ小屋手前1996mP付近は右側のカワゴイワ沢側の雪が崩れており左側の樹林帯を巻く。樹林帯では股まで雪にもぐったりしながらかなり苦労を強いられた。駒ノ小屋への痩せ尾根の急登はスキーをザックに着け登る。小屋は屋根だけ出していた。眼前には駒ケ岳頂上と白銀の大斜面が広がっていた。頂上へシールで登る。頂上から御神楽沢を1950m付近まで空身で滑る。快適な滑りに満悦。山頂へ登り返し南面を滑って小屋の下の2020m付近の小ピーク上にツェルトを張った。

【コースタイム】
御池 6:20 → 大杉岳 7:40 → 1888m地点 7:50/8:05 → 送電線 9:30 → 大津岐峠 10:35/50 → 駒ノ小屋 13:05/25 → 駒ケ岳 13:40/14:05 → 1950m地点 14:25/35 → 駒ケ岳 15:00/05 → 2020m地点 15:20


5月3日(月) 駒ケ岳 → 桧枝岐 晴れ

 夜半からの嵐のような風雨もあがり、天候は回復していく。山頂に登ると素晴らしい天気になり展望も欲しいままだ。頂上から源太郎沢の源頭を1950m付近まで滑る。大斜面を思うまま快適な滑りを楽しみテント場に戻る。桧枝岐への下山は林間の滑降となる。爽やかな天候と雪質で快適にとばす。1350m付近でスキーを脱ぐ。桧枝岐までの山道には、白いコブシの花、ピンクの桜、そして思わぬ所に薄黄色のマンサクの花が咲き、落葉松も黄緑の新芽を出し素晴らしい山間の春を演出していた。

【コースタイム】 
2020m地点 7:05 → 駒ケ岳 7:20/35 → 2020m地点 7:55/8:05 → 1350m地点 8:45/9:15 → 滝沢登山口 10:30


記:作野、電子化:作野 


【概念図】 

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