Last Update : Apr 25, 1999 概念図追加
Jan 25, 1998
戻る


 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

八幡平(3)                  

東北 / 安比高原へ                        
                          1982年2月11日〜13日 
                   メンバー:L.菅沼、伊藤(久)、蔵田、安達 

2月11日(木)八幡平スキー場 → 茶臼小屋 雪   
 前夜上野を発った急行は盛岡に8時頃の到着となる。休日は花輪線にスキー臨時列車が走り、これに乗って大更経由で八幡平スキー場に入る。昼頃までスキー場を滑る。ここのリフトは吹雪の中でも動かすようで、誰も乗っていないリフトも動いていた。
 昼食後、大黒森までリフトを乗り継ぎ指導標に従って茶臼岳に向かう。指導標は新旧取り混ぜてかなり細かく付けられていたが、視界のきかぬ吹雪の中、恵比須森付近でコースから外れて谷筋に入り込む。ルートを探して茶臼小屋に入るまでに思わぬ時間を費やした。
 茶臼小屋は二重窓の立派な小屋でストーブ、スコップ、スノーボートなど一通り完備している。
翌日の陵雲荘もそうだが、八幡平の小屋は管理が行き届いているようだ。

【コースタイム】 
大黒森 12:40 → コル 12:50/13:05 → 茶臼小屋 15:00


2月12日(金)茶臼小屋 → 八幡平(往復) 雪後曇り 
 風がなくなったものの雪とガスで視界は殆どない。指導標を辿りながら源太森に向かう。源太森付近からは樹氷が現われ期待に応えてくれる。時折ガスが切れて日が射してくると、遠くの方まで一面の樹氷である。
 黒谷池から八幡沼にかけて木のないところは指導標の着いた杭が立てられて登山者の便宜が計られている。
 陵雲荘は二階建てで茶臼小屋よりも一回り大きい。ここから八幡平頂上まではほんのひと登り。終点は300番になっていた。陵雲荘に戻って一休みした後は往路を辿って茶臼小屋に向かう。八幡平の稜線は、名前の通り平で殆ど斜度がなく歩くスキーに近い感じだ。天気は回復に向かっているらしく、視界もかなりよくなってきた。茶臼小屋に戻ってから茶臼岳に登り、さらに小屋の前の斜面を一滑りした。

【コースタイム】 
茶臼小屋 7:25 → 陵雲荘 8:50/9:30 → 八幡平頂上 9:45/55 → 陵雲荘 10:00/45 → 茶臼小屋 12:20/13:40 → 茶臼岳 14:00 → 茶臼小屋14:30


2月13日(土)茶臼小屋 → 龍ケ森 快晴後曇り
 快晴の朝を迎える。今度は間違えずに恵比須森を回って大黒森のリフト終点に着く。天気がよければ谷をはさんで反対側に見える距離である。大黒森から屋棟岳を越えて安比高原へ向かうルートにも赤い三角の指導標が設けられていて、こちらには比較的新しいトレールも残っていた。しかしこちらは無雪期のルートにはなっていないらしく、立ち木がかなり込み入っている。頂上をまく様にして屋棟岳を越える。西森山も頂上の下の方を滑ればよく、頂上近くまで登り過ぎてしまった。雪質、天気とも申し分なく、このコースの方が斜度があるので長く滑れる。
 西森山からの林間滑走の後前森山は中腹を大きくまいてゆっくりと安比高原スキー場の中ほどに飛び出す。

 スキー場はリフトが4本くらい縦に並んで長い距離が滑れるようになっている。まだ出来上がってなく、滑っている人も地元の人ばかり。おそらく東京から来たのは我々だけだったろう。
 4時過ぎまで滑った後、龍ケ森にバスで送ってもらい、盛岡からガラガラの夜行で上野に向かった。

【コースタイム】
茶臼小屋 7:15 → 恵比須森 7:50/55 → 大黒森 8:30/35 → 1354mコル 8:45/55 → 屋棟岳巻き 9:05/15 → 1270m 9:25/50 → 西森山 10:20/30 → ゲレンデ 11:00 


記:安達、電子化:作野


【概念図】     



戻る
山スキー同志会のホームページへ

メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org