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ラ・ネージュ山スキー記録集 I


  発行日 1980年11月1日

巻機山

1980年3月29日 晴れのち曇り

メンバー:伊藤(碩)、石田、作野

3:36六日町着。仮眠。6:00タクシーにて清水へ向かう。道は完全に除雪さてているが、周りには約1.5m位の雪が残っている。昨年とは全く雪の量が違う。6:30清水着。空は晴れている。風も無い。しかし、上空を仰ぐと一筋の飛行機雲が大きく広がっていた。

6:40清水出発。すぐ雪が現れる。今年は近道を通って米子沢の橋に向かう。歩き始めると暑いくらいだ。井戸尾根にかかる。藪コギも無く快適に高度を稼ぐ。早期なので雪も適当に締まってあまりもぐらない。井戸尾根上に出るま2ピッチ8:40着く。空を見るともう、またあのいやな日暈が大きく太陽のまわりを囲っていた。天候は確実に悪くなっている。遠くの山もそろそろかすみがかかってきている。大源太、清水峠、平標とよく見えるがそれも今日一杯であろう。井戸の上に出ると例の強風(南寄りの)が吹いてきた。

9:40去年の幕場に着く。周りは白一色。ニセ巻機の一枚バーンが大きく迫ってくる。周りの山に2〜3レンズ雲が出てきている。10:15サブザックに手山頂を目指す。ニセ巻機の急登はスキーを肩に担ぎ強風にあおられ苦しい。11:05にし巻機着。真白な巻機山が米子沢を挟んでグッーと迫ってきた。小休止の後11:25スキーで巻機小屋のある鞍部へ滑り込む。巻機小屋は頭がそれとわかる程しか出ていなかった。シールを着け山頂を目指す。雪はシュカブラでまるで白波の上を歩いているよう。高さ30〜50cmの波を蹴散らしながら進むこと30分位、11:55頂上着。

昼食後12:15山頂出発。巻機山の鞍部までシュカブラに振り回されて滑った。ニセ巻機の大斜面は雪も腐っていてまずまずの滑り。去年の幕場の100m位手前で石田さん転倒。ねんざする。下山と決める。幸い石田さんは歩ける。13:00下山開始。重荷と悪雪で散々な滑りで井戸の壁にかかる。井戸の壁は素晴らしいゲレンデ。40度近い大斜面を、スキーを落し込んでいく爽快さを味わう。15:15清水着。民宿「山の家」で乾杯。

【タイム】 
清水発6:40→井戸尾根上部8:40→ニセ巻機下9:40/10:15→ニセ巻機11:05/11:25→頂上11:55/12:15→ニセ巻機下12:30/13:00→清水着15:15

(作野 記) 

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