Last Update : Feb 13, 2012
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ラ・ネージュ山スキー記録集 I


  発行日 1980年11月1日

蓬峠越え

1980年4月12日(日)晴れのち曇り

メンバー:菅沼

土樽駅で仮眠し、朝6時に出発する。万太郎谷への道を分けると蓬沢沿いの山道となる。この分岐から雪の上を行くことになり、早々とシールを付けて登る。桧又谷の出合で武能岳へ延びる尾根を少し登ったが、灌木が多くスキーを持って登るのには適していないようだ。

蓬沢に沿って登るのだが天気が良いので暑い。さらに日射によって雪が融けベトベトで歩きづらい。夏道が沢から尾根へ移る所には武能岳方面からの巨大なデブリがある。足早に通過する。傾斜がきつくなりスキーを担いで登る。途中1250mあたりで夏道と離れ、主稜から足拍子岳へ続く稜線へ尾根を直上する。急な尾根を登りきると七ツ小屋山が大きく見える。そこから主稜の1544mのピークへはすぐだったが、大変だった。湯桧曽川上流域の残雪期の様子が良くわかり楽しい。蓬峠から武能岳方面の主稜は笹が大分出ており意外だった。

スキーをつけて蓬峠へ下りる。ルートをいろいろ考えたが、わからず、稜線直下を斜滑降で白樺沢へ滑り込む。雪崩の音が聞こえ何か不気味だ。白樺沢には標識のポールがあり稜線へ続いている。本来のルートは蓬峠から武能岳方面へ少し登り白樺沢へ直接滑りこむらしい。白樺沢は雪が腐り滑りづらい。その上白樺小屋へトラバースしなければならず雪崩が怖い。

白樺小屋からはシュプールもあり、尾根の上なので安心して滑れる。雪質はますます悪くなる。武能沢から本流へ出る。虹芝寮まではすぐだった。

【タイム】 
土樽6:10→尾根取付9:00→支稜線10:30〜50→1544m11:15〜35→蓬峠11:50〜13:00→虹芝寮14:00

*スキーの場合は湯桧曽川側へ下るよりも、七ツ小屋山から清水峠、又は蓬沢を滑った方が楽しい。

(菅沼 記) 

【概念図】はこちら
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