GW連休後半立山報告
竜王カール・山崎カール・タンボ沢 記:加瀬幸男
◆日時:2019年5月3日(祝・金)〜6日(祝・月)
◆メンバー L:西川 M:加瀬、田中秀、川島、菅澤、ふくちゃん
配車:加瀬車(加瀬、田中秀、川島、西川)、菅澤・ふくちゃん2名は室堂で合流
◆行程
5/3(金):川島PU5:00→5:30西川PU新宿→7:00田中PUあきる野→12:00扇沢→アルペンルート−15:30みくりが池温泉
5/4(土):みくりが池温泉8:00 −9:20一の越〜9:50御山谷2440m−11:30竜王岳・竜王カール〜12:30一の越−13:50浄土山・北西コル〜14:20みくりが池温泉
5/5(日):みくりが池温泉9:40−9:50山崎カール下2345m−12:00山崎カール・ローソク岩〜13:00山崎カール端ブル道−14:20浄土山・北西コル〜14:50みくりが池温泉
5/6(月):みくりが池温泉7:30−8:50一の越〜10:00東一の越〜10:40タンボ平〜11:10黒部平駅→11:40黒部湖駅→12:20扇沢→帰京
◆記録
(5/3)加瀬車は予定通りのピックアップをしてあきる野に着いた。連休後半の大混雑が予想されていたが、意外にも道路は空いていた。念のため渋滞回避策を取って棡原経由・上野原ICから中央道へ、そして予定通り扇沢駐車場に到着した。扇沢の無料駐車場は満車とのことで有料側に誘導されたが、数台分の空きが上から見えたため、急いで無料駐車場に戻り、交渉のすえ停めることが出来た。おかげで2000円×4日分の節約が出来た。帰路はタンボ沢経由の予定なので扇沢−黒部平間の往復券を購入した。アルペンルートは連休の大混雑で、ロープウェーに至っては1.5時間待ちだった。特に中国からの観光客らしき人々が多く、日本も世界的な観光国になったのだと実感した。そして観光客で溢れた室堂からみくりが池温泉に到着して菅澤・ふくちゃん両氏と合流できた。ゴールデンウィークは所要時間の読みが困難である。
雷鳥夫婦のお出迎え 大日岳の日没
(5/4)バイキング形式の朝食は豪華で少々食べ過ぎたが、これ以上は無い快晴の立山となったみくりが池から一の越に向かって出発した。放射冷却のため雪面は堅かったが何とか一の越山荘前に到着した。気温が高く、かつ南面なので程良い硬さの雪面となり、この上ない快適なスキーとなって御山谷の大岩まで滑走した。大岩からの登り返しは強烈な太陽の日差しと暑さとの戦いとなった。一の越の手前から竜王岳方面へとコースを取り、夏道登山道にショートカットして竜王カール上部に到着した。
みくりが池から雄山・一の越 御山谷と一の越.6日撮影
竜王カールは上部は急傾斜であったが、程良い硬さの雪面で転倒滑落の心配はなかった。御山谷2645m地点から一の越まで登り返し、そこから浄土山に向かった。
そのまま山崎カールに行く事も検討したが、カール上部のドロップポイントのクラスト状態が不明であり、さらに本日の疲労を考慮して、明日に山崎カール下部よりハイクアップすることにした。L西川と菅澤両氏の好判断であった。
竜王カール上部より雄山 浄土山山腹
(5/5)雪が緩む昼からの滑走が良いということで出発時間を遅らせ9:40に山崎カールを目指して出発した。みくりが池からブル道まで滑走しそこからローソク岩までシール登行となった。
いざ山崎カールへ 雷鳥の先導でローソク岩へ
午前中の山崎カールは案の定、かなり固い斜面の登行となったが、田中秀さんの的確なルート取りのお陰でローソク岩まで滑落の心配はなかった。おおちゃんが雄山山頂からドロップインすると思ったがどうやら予定を変更したようだ。この広い山崎カールは結局、我々の独占状態で、もったいないくらいの至福の滑走を味わうこととなった。
山崎カールから奥大日岳を望む ローソク岩一番乗りの田中さん
山崎カールの下部にまでの滑走が順調だったせいで予定より時間が余った。宿に戻るには早すぎるということで、時間潰しを兼ねて、昨日に引き続き再び浄土山に行く事となった。
ローソク岩から滑走開始 山崎カールを独占して滑走
(5/6)タンボ沢経由で黒部平駅までが本日の予定だ。予報では午後は崩れそうだとのことだったが、本日も快晴の朝だった。一の越までは雪面もさほど固くはなかったがデコボコのツボ足の穴の上をシールで歩くので歩きにかった。
東一の越までは夏道沿いで行くのだが、意外にも雪面が非常に固く、ガリガリと斜滑降と横滑りの連続でビンディングが外れないか心配だった。外れれば御山谷側にズリ落ちて再び上がってくるのは大変そうだ。私は以前、TLTトップが同じような場面で外れた経験があるので予めロックしておくべきと後悔した。なんとか難所を過ぎて、トラーゲンで東一の越へと向かう。
難所を過ぎてトラーゲン タンボ平で小休止
やがて、黒部平駅に到着して着替えとパッキングを終え、扇沢まで下山した。
タンボ沢全景、左上の東一の越からドロップイン
今回の行動マップ
(写真提供:田中秀和、川島千春 GPS軌跡:田中秀和 文責:加瀬幸男)