Last Update : 2019/04/24 戻る

栂森1350m(北東北)

2019,3,18(月)、19(火)
田中 健

18日晴れ
 17日夕方後生掛温泉に着いた。栂森、焼山の夏道の取り付きを宿の人に聞き、登山届を出す。一旦事故を起こすと、宿にもお世話になるのでそうしておく。
 宿を出る頃には青空が広がる。ブナスキー場の入り口から取り付き、スノーブリッジを渡る。スノーシューの跡がたくさんあった。澄川を挟んで温泉の対岸の夏道を歩く。雪は2・5mくらいか。ここは一人のスノーシューの跡があった。国見台へは地図でははっきりした尾根道だが、実際は緩やかな広い尾根なので気を使った。が、天気はよく、急にガスが出る様子もなくブナの大木の中を歩いた。往路を下るので、滑るところはないと覚悟をした。
 1100m辺りからはトドマツの林になり、見通しが効かなくなった。しばらくすると木々の間に国見台が見え隠れし、木々のない坊主頭様の山頂だとわかった。その辺りは前夜の雪が少し積もり柔らかかった。栂森へのトラバース道は1240m辺りについているが、国見台に登ろうと考え、登るが1290m辺りで木がなく、斜面が急になり、雪崩が心配なのでそこで止め、少し下り、シールをとる。
 そこから数ターンは快適だったが、すぐに緩やかになり、往路をほぼターンすることなく下った。温泉の対岸を通らず、その上の小さな尾根にから取り付きに出て終わりにした。
タイム:宿8:00−取り付き8:25−1290m頂上直下10:00/25−取り付き11:00

19日晴れ
 計画では19日は18日と同じコースを辿ることにしていたが、地図では栂森の東側のべコ谷地に行けば栂森の様子がわかるだろうと考えた。オンドル部屋の隣の2人組の登山者が、17日に八幡平公園協会主催で大勢がべコ谷地から栂森に登っている、わたし達はそこから登る、と話した。わたしは計画を変え、べコ谷地から栂森へ行けるところまで行ってみようと考えた。ここは夏道ではない。計画の変更をメールで出した。便利だと思ったが、実は、届いていなかった。
 19日も天気がよかった。前日の取り付きからほぼ夏道通り、大勢のスノーシューの跡を辿り、べコ谷地に出た。そこで2人組追いつき写真などを撮る。栂森の稜線もはっきり見えた。谷地からの取り付きはブナの大木の中で緩やかな登りである。雪はふかふかだが、ターンはいらないくらいの緩やかさだ。途中でブナスキー場や八幡平が見えた。針葉樹の樹相になるが、樹氷がほとんどなくなっていた。頂上まで行くことにしたが、行けるところまでが、届けなので安全第一である。
 1300mは頂上近くで、樹林がなくなり、強風で雪面が固くなった。手前の小ピークを越えると、西側に焼山と周りの山々が見え、奥に森吉山が望まれた。焼山への稜線は東側に雪庇が大きく出ていた。東に国見台が目の前である。頂上まで行くもすぐに戻り、手前のピークの下で、樹林への降り口を確かめ、シールをとる。そこでスキーの3人組が登って来て、挨拶をされた。
 樹林に入ると、往路を忠実に辿り、ブナの大木の中のスキーハイキングでべコ谷地に出た。雪は湿雪になり、取り付きに戻った。
 2人組は国見台まで行き、栂森頂上付近を歩いてきたという。わたしは届けの関係もあったが、さっさと下る山登りだったと気づかされた。この間の山スキーは2,3時間のものだった。
タイム:宿8:35−取り付き8:40−べコ谷地9:10/20−頂上10:35−手前のピーク     下10:40/55−べコ谷地11:15−取り付き11:40

 


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