Last Update : 2018/07/28 戻る

白毛門・朝日岳

2018 年6 月4 日(月) 田中秀和(単独)

 漸く雑用が片付いた月曜日、この日を逃すと梅雨入りしそう。ほぼ一ヶ月ぶりの山歩きを決め、登山口駐車場にて届け出を済ます。土合橋に6 時前着、車中泊組か既に十数台の車が駐車していた。
 天気晴れ、無風。東黒沢を渡り白毛門の急登が始まる。五月蠅い蝉の合唱の中、ひたすら高度を稼ぐ。コンテ1,000mを越す辺りから尾根っぽくなるが相変わらず無風で暑い。対岸の谷川岳ロープウェイ山戴き上駅の施設を眺め、こちらの高さを実感する。

 松ノ木沢ノ頭(1,484m)で一服、谷川岳の写真撮影に訪れる人が多いのも頷ける景色が広がる。北側の白毛門は雪で磨かれたような岩肌に覆われ迫ってくる。ここで、初老のご夫婦に追いつき、トレランの若者に抜かされる。
 40 分程で白毛門着、ピッケルの頭をコンクリートに埋め込んだユニークな山頂標識がとある山岳会により建てられていた。目指す朝日岳はもとより、上越国境の山を一望できる。谷川までの馬蹄形縦走が面白そうだ。
 笠ヶ岳への登りに差し掛かると株数は少ないがムラサキヤシオ(ミヤマツツジ)の濃い赤紫が鮮やかで美しい。小1 時間で頂上着、ここも好展望台である。
 山頂の少し下に鋼製カマボコ型の避難小屋がある。炎天下では中に入りたくない。快適な稜線歩きはピンクの強いハクサンシャクナゲが見頃を少し過ぎた感じだが、1,934 点を過ぎてc1,850m辺りからは綿毛のウスユキソウ(ホソバヒナウス ユキソウ)が目につくようになる。イワカガミやタテヤマリンドウと花盛りであるが恥ずかしいことに名前が分からない。

 のんびり歩きで予定より30 分遅れの11 時半に朝日岳着、参考にと宝川温泉への分岐点まで降り池塘に流れ込む雪解け水で涼をとる。高山植物の宝庫・朝日ヶ原は未だ雪の下。
 帰りはひたすら歩くだけ。久々の山歩きで足の指が痛み出す。水分不足か疲労蓄積か下山時には視力が落ちることが時々起こる。松ノ木沢ノ頭辺りで何組かの先行者に追いつくがこちらも疲労困憊、転ばぬよう注意深く下る。16 時過ぎ、東黒沢の河原に降り汗を流して車に戻る。予定より20 分P遅れ。 体力の衰えをまざまざと実感。
<タイム> 6:15 土合橋P(690m)>> 7:23 1,170m点 7:30 >> 8:09 1,484m点 8:20 >> 9:03 白毛門(1,720m)9:13 >> 10:07 笠ヶ岳(1,852m)10:23 >> 11:34 朝日岳 (1,945m)11:49 (水場往復)12:09 >> 13:13 笠ヶ岳 13:16 >> 14:05 白毛門 14:10 >> 14:46 1,484m点 14:50 >> 16:21 土合橋P

 


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