Last Update : 2018/07/28 戻る

乗鞍&御岳(継子岳)

【期日】 2018 年4月28 日(土)〜30(月)
【山域】 乗鞍岳・御岳(継子岳)
【参加者】 5 名(敬称略) L:田中秀、M:菅澤、加瀬(乗鞍山行のみ)、野村、川島

1日目(4/28):朝日岳を変更し富士見岳
9:25 乗鞍高原 10:30 → 11:10 位ヶ原山荘 11:15 >> 12:10 c2,600m点(這松帯の切れ目) 12:15 >> 12:55 富士見岳(2,817m)13:15 〜〜 13:25 c2,600m点 〜〜 13:40 c2,450m 点(昼寝) 14:15 〜〜 14:25 位ヶ原山荘 15:24 → 16:02 乗鞍高原・民宿<泊>
 新島々のコンビニにて梓川SA経由の加瀬車と合流し食糧調達、連休初日であるが渋滞に巻き込まれることも無くスムーズに来られた。乗鞍高原の駐車場に着いたのは9 時半のバスが出た直前。もう15 分早く着ければと欲も出るが、快晴微風と絶好の山日和、のんびりと身支度。多忙の加瀬氏が明日も参加できることになったので本峰は明日とし、今日は富士見岳から足慣らしで鶴ヶ沢とする。
 1 時間後のバスにて位ヶ原着、除雪完了は登山口までで背丈に近い雪壁が残っており安堵。富士見に向かうのは数パーティ。照り返しの暑い鍋底状の沢型を詰め、富士見沢と鶴ヶ沢を分ける這松帯の切れ目(c2,600m点)にて一息入れる。
 鶴ヶ池への鞍部を目指す先行者を追い、c2,700m付近からは南進し稜線に上がる。位ヶ原から1 時間40 分で富士見岳着。北アルプスの展望は抜群、北ノ俣から双六辺りまではこの時期らしい白い山肌と思えるが、東側の槍穂に目を移すと黒い岩肌が目立つ。今回は当初計画の槍沢・横尾右俣を断念しての代替山行であるが、この景色を眺めて、雪解けが早いと言う小屋番情報が改めて納得できた。
 帰りは富士見岳から北に100m程、標高2,770mから鶴ヶ沢にドロップイン、最高のソ フトなアスピリン状ザラメをスラフを落としながら野村、菅澤、川島、加瀬とノントラッ ク斜面に各自が落書きをしてゆく。
 位ヶ原まで10 分程のc2,450m点の暖かそうな斜面を選んでの時間調整大休憩。それでも位ヶ原着は14 時半前、バス発車までの小一時間を山荘内の食堂で一杯、ノンアルコール はおつまみ無し


2日目(4/29):乗鞍剣ヶ峯、御嶽山移動
乗鞍高原・民宿 7:45 → 8:10 三本滝P 9:00(8:45) → 9:25 位ヶ原山荘 9:45 >> 10: 30 c2,600m点(這松帯の切れ目)10:30 >> 11:25 肩の小屋下 >> 12:15 朝日岳下 >> 12:40 剣ヶ峯 13:15 〜〜 13:25 c2,670m 点 13:30 〜〜 13:45 c2,130m 点 13:50 〜〜 13:55 スキー場トップ(1,995m) 〜〜 14:10 三本滝P→ 15:40 野麦峠 15:50 →
 位ヶ原山荘泊とすれば時間&バス代の節約となったが今回は間に合わず。今日はツァーコースで三本滝まで降りる予定とし、8 時過ぎに三本滝の駐車場に着くも既に区画は満杯、邪魔になりそうも無い路肩に駐める。連休の日曜日かつ好天とあって凄い混雑、川島さんの機転でバスチケットの確保順番待ちをロス無くゲット。一番バスは全6 台、予定より20 分近くの遅れで位ヶ原に。(この日のバス入山者は約400 人/バス会社の職員)
 本日も快晴微風。勝手ながら、筆者は昨日の忘れ物を這松帯の切れ目まで回収しに行きたく、菅澤氏にリーダーをお願いする。本隊は屋根板から大雪渓を詰め剣ヶ峯に先行し、大雪渓〜剣ヶ峯間で落ち合うこととした。筆者は忘れ物を回収し、c2,600〜2,700mラインで富士見沢上部を大トラバースし、肩の小屋下に出て本体の後を追う。朝日岳下の2,850m付近で後ろ姿を確認できたが、休憩十分な彼等に敵うべくもなく、頂上にて合流。頂上から見る御嶽山は雪が少なく、何処を滑るのか思案が巡る。
 休憩&参拝後、スキー客ばかりでなく登山者も多い大混雑の大雪渓を避け、一つ南の沢型(本峰からダイレクトに下る)にドロップイン。昨日よりは重く荒れた調子の雪であったが大満足。10 分程してc2,670m 点にて足休め、ツァーコースに入ってからはc2,130m 点で一休み。7〜8 年前の記憶よりコース幅が広く感じられ気持ちが良い。
 スキー場に出る直前に雪の付きが悪く、急勾配の片斜面という難所は記憶通りであった。雪の残っている場所を繋いで三本滝に下りる。
 14 時半、今日帰京することになった加瀬氏とここで別れ、開田高原を目指す。昨日冬期規制が解除された県道39 号野麦街道から国道361 号経由で凡そ80km、2 時間のドライブである。女工哀史で名高い野麦峠で休憩、乗鞍の今まで見たことの無い角度からの山容が美しかった。
 身を投じた宿は開田高原西野の「岩井屋旅館」、蕎麦が名物とか?通されたソバ粉だらけの厨房の先の部屋は広さ十分、御嶽山も見えた。 夕食は評判通りの蕎麦と能書き無しにそっと出されたイノシシ肉に大満足。しかし、風呂は蛇 口から温水が出ないというハプニング、昨日の熱湯露天風呂といい今回はお風呂に恵まれなか った。


3日目(4/30):御嶽山・継子岳
宿 7:15 → 7:45 チャオ御岳P >> 8:10 ゴンドラ山頂駅(2,175m) 8:13 >> 9:00 2,300m点 9:10 >> 9:49 2,480m点 10:14 >> 10:57 2,690m点 11:07 >> 11:50 継 子岳(2,859m)12:15 〜〜 13:05 ゴンドラ山頂駅 13:13 〜〜 13:20 山麓駅 >> 13:28 チャオ御岳P

 チャオ御岳はなだらかなゲレンデ、辛うじて1 コースのみオープン、お陰でゴンドラが利用できる。
 私達以外に山に入る人は単独行者1人のみ、山頂駅前からほぼ真南に進んだ(彼は大久保さんであることが後刻判明)。私達は濃い針葉樹林帯、落ち 葉や枯れ枝・樹皮のゴミだらけの中を東の夏道に合流すべく進んだ。
 歩き始めて1 時間弱、ジャングル歩きに弱音も出始めたが辛抱辛抱。c2,480m地点で漸く直登できそうな沢型に到達、大休止。直ぐに単独行の若者が追いついてきた。何と「大久保さん」である。ストックを忘れたとかで両手には傘である。ここ からは彼に引っ張られる形で登る。
 c2,690m点で山アイゼンに履き替える。かなりの勾配だが帰りが楽しみ・・・コースは一つ東側になるがここからは見えない。12 時前に山頂着。 四ノ池側斜面は陽当たり良く既に雪は無かった。 昨日までの乗鞍、悲しい噴火事故のあった本峰・剣ヶ峯方面は北側斜面であり未だ雪がたっぷりと見える。 東側のコルに下りてから滑り出す。ここからは大久保さんの先導で進む(当初予定より一つ北側だが雪は十分)。楽しみは15分も無い!c2,440mラインから左(西)へトラバース、樹林の薄そうな場所を選んでの苦行、山頂から50分でスキー場トップに出る。
 駐車場で帰りの準備、雲が広がり青空がほとんど無くなっていた。シールはゴミだらけになってしまい痛ましいが、天候に恵まれたGW前半戦であった。付き合ってくれたメンバーに感謝。
記:田中秀和

 


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