Last Update : 2018/06/24 戻る

鳥海山(御浜神社)

武部
2018 5月1日 晴れ
 朝5時に起きて、外を見ると視界10mでとても登れない感じだ。ところが、7時前頃、だいぶ視界が良くなっているので、急いで支度して出発する。吹浦口は、昨年は階段が作られてあり、登り口として使えたが、今年は10m以上の雪の壁になっていた。積雪量は今年の方が多いため、ところによっては昨年よりも雪が多い。この少し先の駐車スペースがあるところから登る。(こちらの方が出だしの傾斜がゆるく、登りやすい。)
 ところが、登り始めると視界がどんどん悪くなり、全く見えない状況になり、しばし休むことにする。雲が切れてまた登る。平坦になると全く方向がわからなくなるので、一旦滑ることにする。(正規コースには、赤旗が途中から並んでいるということが後でわかった。)吹浦口分岐まで滑って、また登り返す。 今度は視界が良くなり、晴れが続くようなので、どこまでいけるかわからないが登る。赤旗がずっと並んでいる。赤旗から外れ、右側に見える、長坂道の笙ケ岳手前のピークを目指すことにする。近道して登ったが、ピークに着く直前に視界がほとんどなくなった。
 ピークの山頂までは着けたが、下れない状況だ。ピークには、結構な数の人が集まった。1時間位ピーク山頂にいた。30分過ぎると数分視界が少しよくなり、また視界が悪くなる、という感じになり、三々五々集まった人達は滑っていった。自分もわずかなチャンスを見つけて滑る。登ってきたコースを滑ったので、下手に谷側に行くと崖に落ちるので注意が必要だ。まだ崖の危険地帯を過ぎないうちに視界がなくなり、一旦休憩になる。次のチャンスを捉え、一気に赤旗まで滑る。赤旗まで滑ると、また、視界が悪くなったが、次の赤旗が見える間は滑った。次の赤旗も見えなくなると、また、休憩。再び視界が良くなり、また滑る。もう、雲の下になり、そこはもう晴れ。安心して快適に滑る。
★登りはすべてツボ足
吹浦口より鉾立方面へ歩いて5〜10分程のところP(1050m) 7:50―――平らになる1330m 8:45/55―――1430m 9:45/10:05―滑走―――吹浦口分岐 10:15/25―――1650m 13:00/14:05―滑走―――P 14:25


5月1日 左斜め:赤旗、右:笙ケ岳

5月2日
 今日も、昨日と同じところから登る。天気予報では、西から天気は崩れてきており、ここも天気は良くなくなるのだが、昨日よりも天気はいい。いつまで天気がもつか、心配だ。御浜神社までは行こうと登る。今日は、昨日の正規ルートを行かず、一つ尾根を挟んで、鉾立側のコースをとり、近道を行った。
 平坦になり、鉾立からの尾根がはっきりと見えるところで、何かが右往左往している。樹林帯の中も雪の上も動いている。熊だった。1キロ以上離れているが、結局、熊が全速力で鉾立方面にすっ飛んで行った。もう熊はいないので、熊が通ったあとを横切って登り、鉾立からの尾根に着く。本来は、そこから南側に回り込んで登って行くが、ほぼ真っすぐにルートをとり、北側から御浜神社のある稜線を登る。
 (近道)御浜神社付近には雪が無く、スキーを外す所に、ザックをデポする。ナップザックに、スキーを持って御浜神社に行く。この南面の「鳥の海」周辺を今年も滑ることにした。快適な斜面がいろいろあり、滑走を楽しむ。いつ天気が悪くなるか心配なので、2本滑って引き上げる。ザックを回収し、稜線から鉾立口方面への快適な斜面を滑り、鉾立からの尾根に出たところに、またザックをデポする。
 再度、御浜神社の稜線を登り返す。御浜神社の稜線からの滑走は、快適だ。まだ、天気はもちそうなので、尾根上をそのまま滑る。尾根からコースが外れるところで、戻る。もう雲は怪しくなっているが、まだ天気はもちそうだ。尾根を熊が出た分岐まで戻って、後はPまでの滑走だ。残った行動食を食べて、滑る。もうすぐPというところで、見収めの感があったので、休む。Pに着くと、5分位でパラパラ雨が降ってきた。
★登りはすべてツボ足
吹浦口より鉾立方面へ歩いて5〜10分程のところP 6:00―――吹浦口鉾立口稜線分岐(ポール下) 8:00/15――御浜神社手前(ザックデポ)9:00/10――ツボ足―御浜神社 9:20/45―滑走―――鳥ノ海10:00―――1回登って滑り、また登る―御浜神社 10:55/11:20――――御浜神社手前(ザックデポ)11:25/40―滑走―――鉾立稜線(1510m)(ザックデポ) 11:45/12:15――――御浜神社稜線(1680m)13:00/15―――鉾立稜線(1510m)13:20/25―滑走―――1400m13:30/13:35―――鉾立稜線(1510m)(ザックデポ)14:05/25―――吹浦口鉾立口稜線分岐(ポール下)14:45/15:00―――P 15:25


5月2日御浜神社の稜線から、滑走コース(右の谷)を見る

 


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