Last Update : 2018/03/23 戻る

平湯周辺山スキー報告

2018/2/10-2/12

メンバー:立田、おおちゃん、山本(早大山の会OB)、真藤(同、現役)

行程
2/10 0時過ぎに、新平湯の素泊まり民宿ほらぐち(一泊3,400円)に到着。
  そんな時間でも温泉に入って暖かい布団で寝られるのはありがたい。

2/10 輝山 2063m、他に山行者おらず。
 6:40 平湯トンネル高山側 1430mからスタート。
 安易に谷筋を登るトレースを辿ったら、実は下りトレース、スキーを脱いで四苦八苦しないと登れないところなど悪戦苦闘のタフな登りになってしまった。
 11:40-12:05 輝山山頂到達。当初、ガイドにも出ている北東尾根を下る予定であったが、大久保さんと協議の上、直接、福地温泉に下るHドクターのコースを下った。これが9割は藪濃い痩せ尾根で楽しい斜面はほんの一瞬あったのみ。下部はぐんと里に近い感じで雪も少なく気温も上がり、汗だく。
 16:00 福地温泉近くに下山。950m。ここでデポ車に乗り、平湯トンネルの車を回収、ほらぐちに戻る。近くの食堂でとんちゃん・てっちゃん鍋を楽しむ。

2/11 十石山 2525m、他に2パーティほど。
 おおちゃんが前週、登りきれなかった十石山に行く。
 前日の消耗でスピリットボードの山本さんはリタイヤ、3人となる。
 7:30 白骨温泉 1400mをスタート。
 昨日に比べれば素直なきれいな尾根道を進む。段々と冬型になり、降雪、雪質もよくなってくる。
 森林限界を超える頃には激しい風雪、ホワイトアウト。
 先行のおおちゃんは山頂近くの十石小屋で立田・真藤を待つ。
 2名は山頂2525mに12:15、達するも10m先も見えないホワイトアウトの中、小屋を見つけられず、やむなく下山。激しい風雪が少し、収まったあたりで連絡を取り合い、無事合流。そのあとは快適な下りだったのだが、美味しい斜面を求め、最後の着地は少々、脱線、やや苦労の後、15:10下山。ひらゆの森で豪華焼肉宴会、本日の不調から明日のリタイヤを仄めかす学生真藤を 励まし、明日は深雪を期待して四つ岳、ともかく標高差1000mは登ろうと意思統一。

2/12 四つ岳 2110mまで、入山は我らのみ。
 5:15 平湯キャンプ場 1310mをスタート。
 昨日から降り続く雪で前日までのトレースはすぐに消え、終始ラッセルとなる。
 これまでの失敗を踏まえ、慎重にルート取りするが、それでも若干の無駄、シールトラブルなどもあり、1600mの渡渉点を超え、尾根に達するのに3時間を費やす。雪も激しく降り、気温も-15度ぐらいか、非常に厳しい状況、苦労のラッセルが続く。
 11:45-12:00 2110m 帰京を考えるとタイムオーバー、下山開始。しかし、苦労した甲斐あり、30cm超、もぐる深雪の中、雪と戯れ浮遊感を味わいながら至福の滑降。渡渉点からはシールでひと登り、このあとの森林の急斜面はさらに深い雪となり、最高だった。
 15:10 下山。ひらゆの森で汗を流し、食事をしてから出発。都内21時過ぎに到着。

3日間、連休とは思えないぐらい入山者もほとんどいない静かな飛騨の山々を満喫しました。
 輝山の今回のコースは登りも下りも2度目は無しのコース。次回は素直に南尾根を登り、上部は快適なツリーランと云う北東尾根を下ってみたい。
 四つ岳はやはり遅くとも4時にはスタートしないと雪が深い場合、森林限界にすら達せない。ハードだが上に行けば行くほど滑降の妙味は増し、まだまだ執着心を持って行きたい山です。

(立田 記)

 


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