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京都・小倉山と清滝川を神護寺まで

平成29年11月22日 天気:晴後曇

参加者 梅原秀一(単独)

 品川6時丁度発新幹線を利用すると、9時前に渡月橋に到着する。今回は、紅葉の京都観光最盛期の混雑を避けられそうなルートを選んだ。選者・藤原定家の山荘が小倉山麓にあったことから、小倉百人一首と命名されているが、この山を登る者は稀である。

 桂川右岸を登っていくと嵐山公園となり、その公園の最高所が小倉山への登山道入口である。板看板の表示は、尾根の南側からの登山道と北側からのものの二通りあったことを示している。南側ルートはガムテープで隠されている。当然北側ルートを選択した。

 その登山道もあまり利用されていない様子で、雑木林の中の錯綜している作業用の道に気を付けながら、展望が得られない小倉山山頂に立った。寧ろ、頂上手前の樹林が途切れた個所からの、京都の街の広大な眺めが素晴らしい。

 山頂北側から、清滝川方面へ林道が延びている。林道を下っていくと嵐山高雄パークウェイという自動車専用道に突き当たる。つまり、この自動車専用道から林道に入れば、殆ど歩かずに小倉山に立てる。

 自動車専用道は人の立入禁止。その下を辿る山道を行く。この道も利用する人が少ないらしく荒れていた。桂川と山陰線の上をトラバースするが、切り立った崖の上に木製の橋が架けてある。「手摺が腐っているので触るべからず」の表示があった。高度感があって恐ろしい箇所もあるが、渓谷の紅葉観賞の知られざるスポットであった。

 清滝川の落合橋に着いてほっとした。清滝川は桂川に注ぎ込む支流で、川沿いの遊歩道のような山道を登るだけである。人気の登山コースらしく、特に清滝集落から上流では、多くのハイカーを見かけた。

 川幅は7−8m。谷は深く北山杉など常緑樹が多い。紅葉はあまり無く天気も下り坂なので、今回は神護寺で登山を締めくくることにした。

 神護寺は和気清麻呂創建の寺院。紅葉の代表的スポットでもあり、大賑わいであった。長い石段を登って参拝し、川沿いの飲食店に。この地は夏の川床でも有名で、それは川の上に板を敷く貴船と比べると紛い物だが、川のすぐ上に店が並んでいる。何れの店も室内は満席で、野外ならばどうぞ。この寒さにまさか!?お断りした。

 バスに乗車し仁和寺で下車。仁和寺・等持院・平野神社を訪れてから帰途についた。

 渡月橋8:45→嵐山公園9:00→小倉山登山口9:17→小倉山9:40→林道と自動車専用道の合流点10:05→10:15落合橋10:20→清滝集落10:40→神護寺入口(参道石段下)11:25→ 11:35神護寺



記:梅原

 


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