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苗 場 山 (祓川コース)

2017年7月19日

(単独)田中秀

 三俣から外ノ川沿いに祓川口へ進む途中、早朝なのに他県ナンバーの数台の車とすれ違う。窓越しに聞けば、ゴンドラ山麓駅の手前約700mで落石により通行不能であるとの由。前日の豪雨(新潟・福島地方)の後遺症らしい。現場のデポされた2台の車の先に径70〜100pの大石が山側から道路中央を占拠していた。谷側の草が生い茂った路肩に片輪を落とせば通れそうだが、勝手知らぬ道なので手前50m程の路肩が広い場所に車を置く。

 歩き出して10分足らずで山麓駅、更に進み少し勾配が出てきたところで地元ナンバーの軽トラックとコンパクトな乗用車が登ってきた。路肩を強行突破してきたという御仁(地元ネイチャーガイドのT氏)の好意に甘えて便乗させて戴く。さすが地元の名士、途中で2人を更にピックアップし、登山者用駐車場ではなく山頂駅(和田小屋)に車を駐めた。

 雨の心配は無いが曇り空、上方はガスに包まれ予報通りには天気が回復していない。朝食を取るというT氏を残し出発。未だ登山道整備中だったのか夏道への誘導柵は無く暫くゲレンデ直登、1,500m位からは冬のエスケープコースを歩く。

 1,600mを過ぎ、第5ロマンスリフトが見えるポイントで夏道と合流、程なく“下ノ芝”着く。雪の無い“かぐら”は今回が初めて、この地名の由来を得心、ベンチのある中ノ芝まで進み一服する。ここまで1時間10分、少しアップテンポで歩いたが足腰に痛みは出ず一安心。道端に残された僅かな雪を踏み神楽ヶ峰に、そのまま苗場山の独特の山容を隠すガスが晴れることを期待しながら雷清水に下る。

 ピンクの真新しいカップが置かれていた雷清水で口を濯ぐ。湧きだしているポイントが見えなかったので飲むことは止める。天気回復が遅れているので急ぐ必要は無いが、花を愛でる素養もないので最後の急登に移る。道が緩やかになると雪田や池塘が点在する草原となり北端にある苗場山山頂着は9時半。山頂脇にある自然交流センターの下に作られたテラスで大休憩。流れるガスの切れ間は長くなってきたが周囲の山を展望するまでには至らない。程なく車でお世話になったT氏が到着する。来週引率する生徒達のための下見登山との由。また、今日ここまでの登山道を刈り払いをしていた2人は、地元の由緒ある宿の後継ぎで地域興しに熱心な好青年である等々・・・身体が冷えるまで雑談休憩。

 11時下山開始、雷清水に至って漸く苗場山らしい全景が現れた。田代への尾根筋の南、棒沢には未だかなりの雪が残っており興味をそそられる。下の芝を過ぎて再び夏道を離れてゲレンデ内を歩く。13時40分ゴンドラ山頂駅着、少し遅れたT氏を待つも身体が冷えるので歩き出す。20分程、登山者用駐車場を少し下った所で再びT氏に拾われる。

 最近はゲリラ豪雨とかひどい雨の降り方が多い。早朝のアクセスでは思わぬ事態に遭遇することも増えそうだ。ご用心ご用心。

<タイム> 山麓駅手前P 6:20>>>>6:30PUポイント→6:43山頂駅6:45>>>>7:30下ノ芝>>>>7:55中ノ芝8:00>>>>8:25神楽ヶ峰>>>>9:30苗場山10:00>>>>10:20赤湯コース2,066mP 10:25>>>>10:40苗場山11:00 >>>>12:10神楽ヶ峰>>>>12:45中ノ芝12:50>>>>13:40山頂駅13:55>>>>14:15PUポイント>>>>14:25山麓駅手前P
<コース概念図>:省略

苗場山山頂

雷清水付近から棒沢

記:田中

 


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