Last Update : 2017/06/24 戻る

5月GW後半鳥海山

2017 5月4日、5日

参加者  武部

5月4日 晴れ 
前日、祓川の登山口に移動する。山越えルートは通行止めがあり、遠回りをしないと来られなかった。ここの下にある駐車場でやっと、大久保さんと会うことができた。上の駐車場はGWのため一杯だ。

風はあるが天気良く、たくさんの人が鳥海山を目指す。行きは避難小屋の前を通りルートで登る。後でわかったが、避難小屋経由の方が遠回りだ。(ほとんどの人は近道で登っている。)鳥海山は遠く、なかなか着かない。あそこを滑ろうと協議しながら登る。山頂近くなると、狙っていたルートにどんどん人が入って行く。みんな考えることは同じようだ。

山頂から、少し滑ってから、目指すコースを滑る。快適な5分間だ。登り返すと、もう結構疲れていたので、スキーを置いて外輪山を散歩する。新山へのルートを少し偵察し、アイゼン無しで行けることを確認する。今日はもう疲れたから再度スキーを持って新山に登ることは止めた。

帰りの滑走コースは、大久保さんの提案により、途中まで1本目のコースを行き、さらに奥のコースを滑った。快適であった。提案のコースが終了し、斜度が落ち、広くなってくると、雪が重くなり、なかなかターンができない。広大な斜面のためスピード感がわからず、もう足の筋肉も限界の中、オーバスピードになる。転ぶ前に一旦止まり、なんとか転ばずに滑る。大久保さんは悪雪の中でも豪快に滑る。登り約4時間のところを30分もかからずに滑る。下りはあっというまだ。

明日は百宅口からの予定で、車を進めたが、除雪されていなかった。もう20年以上も前だが、自分の記憶ではGWに百宅口から登ったパーティがいため、除雪されていないとは意外であった。「上側から百宅口へ行けないか」も調べたが、行けなかった。また祓川に戻った。今度は上の駐車場に止めた。大久保さんの車と自分の車の後ろが面するようにして、その間に小さなテントを2つ張った。

祓川口P(下) 6:50―――七高山10:40/11:20―滑走――1900m 11:25/11:35―七高山12:10/20―――外輪山散歩―七高山13:45/14:05―――祓川口P(下) 14:30

鳥海山(祓川付近より)


5月5日 晴れ、曇
今日は、避難小屋を経由せずに近道で登る。山頂近くなると、一面のガスに包まれ、少し休憩する。幸い、すぐにガスは晴れる。今日はこんな感じの天気だ。外輪山からの新山への下りは、水が流れているところが足場になっている感じだ。幸いプラスティクブーツだから靴の中は濡れないですむ。

風はかなりあり、昨日は疲れていたが、新山まで登っておいた方が良かった感じだ。新山では吹き飛ばされそうなので、しっかり踏ん張る。そばにあるピーク2つにも登る。滑走しようとすると、いつの間にかに雲が接近していた。すぐに視界はよくなりホッとする。

千蛇谷を滑り、斜度が緩くなる辺りから、シールを付ける。ここから外輪山にトラバース気味に登る。ここは斜度が急で、雪がグズグズなため、迂闊にすすむと滑落する。トラバース気味の登りは、1歩ずつストンピングして板を雪に食い込ませながら進む。1回のターンで外輪山に到達すると、眼下には、一昨日までのフィールドが広がる。間もなくガスの中になる。

このまま外輪山を進むとすると、岩がありそうなので、板を外すところが出てくる。一旦南側に滑りこみ、尾根を越えて外輪山まで登り返そうと考えた。幸い視界がよくなり、滑走して尾根を回りこむ。シールを付けたところは、湯の台からの尾根が見える所だ。ここからは斜めにシールで登る。再度雲の中になり、ホワイトアウトの中、クトーを付けて滑落しないよう注意して登る。

1人だったら、湯の台にエスケープしていたと思うが、大久保さんと一緒であり、また大久保さんはナビも持っており、稜線までなんとか登ることができた。ここまでの登りが一番緊張した。

湯ノ台分岐の指導票を見つけ、ホットする。風は非常に強く飛ばされそうだ。うっかり進むと雪庇の方に進んでしまうので方向に注意する。外輪山はところどころツボ足で登るが、シールでも登れるところは、シールで登る。もう時間が無いので、迷わないルートで登る。山頂に近づけば近づくほど風は強くなり、やっとのことで歩く。

やっと七高山直下に着く。もう4時だ。視界はほとんど無い。なんとか今日中に降りられるかどうかという不安はあった。でも腹ごしらえをして、滑走開始。最初は慎重にゆっくり滑る。大久保さんは速いので、すぐに見えなくなるが、なんとか見失わないで滑る。やっと雲の下になり、視界が回復すると安心感が出てきた。先程までの緊張感はなくなった。

今日登って来たときに滑りたいと思ったコースを思い出して、そこを滑ることにする。登ってきたルートよりも東側を滑る。ここもすでにシュプールがあり、それを辿るかたちになるが、途中、樹林帯に入ってしまい抜けるのに苦労する。それでも、そこ以外は快適なコースを滑る。明るいうちに、下山できてよかった。

祓川口のP(上) 7:15―――七高山11:20/11:45―――新山12:05/45―滑走――13:00/10―稜線1950m 13:50/14:05−南面滑走―――14:15/30―――湯ノ台分岐(再度稜線)15:15―外輪山―七高山16:05/16:30―――祓川口P(上) 17:15

鳥海新山


記:武部

 


山スキー同志会のホームページへ