Last Update : 2017/04/17 戻る

1月定例山行 上州武尊山

山行期間 2017年1月28日(土)〜29日(日)

メンバー 野村L、田中(健)、かえどん、大久保、川島、いっちー、岩崎、菅澤、千葉、瀬川
29日メンバー:野村L、田中(健)、かえどん、大久保、川島、いっちー

記録者:いっちー

1月28日(土)
 個人的には今シーズン初の山スキー。昨年、大怪我をしたこともあり、カラダがちゃんと動くか確認する山行でもあった。そのため、実はかなり緊張していた。土曜日の早朝出発。しばらく山に行っていなかったので、早起きも久しぶりだ。いろいろあって、少し出遅れた。我々の車は高速で渋滞に捕まる。ほぼ半年ぶりの山行、高速の渋滞すら懐かしい。

 スキー場のチケット売り場で参加メンバーと久しぶりの顔合わせ。山仲間との再会は嬉しいものだ。大怪我をしてからの初登山。カラダが思うように動かないかもしれないと、ちゃんと「言い訳」をしてからリフトに乗った。リストに乗る前、山の上に目をやると雲がかなり速く動いていた。これりゃ、風が強いかもしれないと久しぶりの冬山を覚悟したのだが、リフトトップは無風。穏やかな春山のようだ。多くの山スキーヤーがシールを貼っている。これまた懐かしい光景だ。自分もわくわくしながらシールを貼った。

 いよいよシール登高開始。繰り返しになるが、個人的にはちゃんと動けるとかなりドキドキだった。一歩いっぽ確かめながら登る。最初のキックターン。問題ない。カラダは覚えているものだぁと我ながら感心した。リーダーが全体のペースを考えてゆっくり登ってくれた。自分のスローペースが足を引っ張るんじゃないかと内心ヒヤヒヤだったので一安心。風のない小春日和の雪山を気持ちよく登った。途中、富士山がよく見えた。女性陣が「うわぁ、富士山キレイ!」と嬉しそうにはしゃいでいた。やはり女子がいると華やぐ。とても厳冬期の山スキーとは思えない穏やかで快適な山行となった。

 前武尊まで快適なシール登高。厳しいルートを必死になって登っていくのもいいが、こういうのんびり山行も実にいい。大怪我をしたこと、歳を取ったこともあって、のんびり山行の良さが身にしみた。

 前武尊でシールを外し、いよいよ滑走だ。荒砥沢の樹間の広い快適な斜面を気持ちよく滑った。気温が高い割には、雪質は悪くない。久しぶりに滑れた嬉しさをかみしめた。標高1,650mまで滑り込んでからスキー場まで斜面をトラバース。さすがに標高が下がると雪が緩んでくる。トラバースの途中、先頭を歩いていた野村Lがスキー板を外して何やらやっている。どうしたのかな?と覗き込んでみると、溶け始めた雪がスキーの板に貼り付いてしまったようだ。他のメンバーでも板にも雪が貼りついている人がいた。板に雪が貼りつくと厄介だ。なんせ板が滑らない。ブレーキがかかってしまってつんのめってしまう。さすがのベテラン陣でさえ、豪快に転んでいた。

 ゲレンデまでのトラバースは春山ハイクの様相だ。天気のいい雪山の中をのんびり散歩気分で進んだ。さすがに1月なので、キツツキのドラミングやシジュウカラのさえずりは聞こえなかったが、今にも聞こえてきそうな小春日和の冬山を堪能した。

 宿について記しておこう。湯檜曽温泉 永楽荘。シャワーがなかったり、お湯が出てもチョロチョロで温泉の設備はイマイチ。しかし、永楽荘の特筆する点は料理の豪華さと宿代の安さにある。山菜のてんぷらやナマズの刺身など、非常においしい料理がてんこ盛り。1泊2食付きで6,500円ナリ。山屋におススメの宿だ。

1月29(日)
 翌日は、帰京する組と残る組に分かれた。どこに行くかいろいろ迷ったが、滑る組は宝台樹スキー場へ向かった。リフトを利用して、リフトトップへ。この日も前日に引続き、穏やかな小春日和。快適なシール登高を楽しんだ。少しかすんでいたが、景色はよく見えた。「あれは燧ケ岳かなぁ?」と尾瀬方面を眺めながら、のんびり登った。午後から曇る予報。荒れる前に早めに戻ろう、ということで、名倉のオキまで登って滑り始めた。

 この日の滑りは狭い樹間とブッシュに苦労した。一瞬、いいところもあるのだが、全体的に渋い山スキーとなった。滑り重視ではなく、登山としての山スキーといったところだ。これはこれで、久しぶりに登山をする身としては楽しかった。

 穏やかな天候に恵まれ、のんびり山スキーを楽しめた2日間だった。

コースタイム
28日-リフト乗車9:45→10:15リフト降車10:45→11:40前武尊12:15→13:20-1650m地点→14:50スキー場→15:20スキー場ベース
29日-リフト乗車9:00→9:20リフト降車→11:35名倉のオキ→13:05スキー場ベース

 


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