羊蹄山 喜茂別コース
2020.02.24
■報告者名 渡辺
■山域、山名 羊蹄山 羊蹄山 喜茂別
■メンバー L:立田 M :加瀬、川島、IA、ふくちゃん、おおちゃん、渡辺
■日程 2月24日 AM4:30〜 11:15
■天候 快晴(1500m以上はガス)
■コースタイム 6時間45分 (登り約5時間 下り約1時間半)


■山行記録
新人の渡辺ゆうこです!今回初の山行日記を担当させていただきます。皆様よろしくお願いいたします!!!

2月23日、北海道はなかなか強力な(台風並み)の低気圧通過で1日がっつり雪(1day積雪80~100cmはあったかと)。明日は快晴予報、「The DAY」確定じゃないですか!?そんな期待の中、雪降り続く倶知安の街で羊蹄山合宿の打ち上げを開催!立田さんご推薦の「マルキュー商店」で美味しい北海道グルメと日本酒を堪能。最高の酒の肴とあって、日本酒が進む進む!みなさーん、翌日は2時半起きですよ〜!大丈夫ですか〜!?
(それにしてもマルキュー商店、料理もお酒も最高でした!倶知安グルメ暫定1位。立田さん予約ありがとうございます。)

翌朝3時半、ホテルを出発。昨日の降雪で除雪車が街中フル稼働しております。地元の人も夜中のうちから除雪作業。この光景、今シーズンは見てなかったなぁ。ますます山に向けて期待が高まります!
ホテルから40分ほどで喜茂別の登山口に到着し、怪我でお休みの和田さんに手を振って4時半登山開始。満点の星空の下、登山口からまっすぐ伸びる道を、暗闇にヘッドライトを照らしながら進んでいきます。


暗いうちからの登山が初の私は、ワクワクとともに、なんか後ろから動物が襲ってこないかとドキドキ。。。一番後ろだったこともあり、かすかに音がするといちいち後ろを振り返る。何もいない、登山口も見えない。とにかく前に進もう。それにしても、昨日の降雪の割にはこのルートはあんまり積もっていない?

早朝出発で私たちの前にはトレースはなく、7人で交代にラッセル。雪は深すぎず登りやすい斜度が続きます。数時間前の飲酒もなんのその、みなさんぐんぐん登ります!やっぱり、昨日1日休息日にして温泉(雪秩父)&蕎麦(いちむら)&居酒屋を堪能したおかげかなぁ笑
夜が明け始め、あたりの広々とした景色が見えてきました!今回の羊蹄山合宿で一番の広々エリア。滑りに期待が高まります(だって、今シーズンは薮滑走ばかりなんだもん。。。)。


AM6:20、雲の切れ間から朝日が顔を出しました。羊蹄山から拝む日の出。暗いうちから登り出した甲斐あって、林を抜けて木々が少なくなってきたあたりの斜面から、眼下に素晴らしい朝日の景色が広がります。日の出に元気をもらい、ますますパワーアップ!さらにぐんぐん進みます。


AM7:50、森林限界付近の6合目(1250mあたり)に到着。快晴で目の前には羊蹄山の頂上が!!!手が届きそうに近くて、そしてとても遠い。


景色が素晴らしく、風も穏やかなのでこのあたりで休憩。2月の羊蹄山で、この場所でこんなにゆっくりできるのは本当に珍しいこと。それぞれ好きな場所で行動食とお茶タイム。



さて、休憩もしっかりとれたことだし、登山再開!だんだん斜度もきつくなってきましたが、まだまだみんな元気です!キックターンも軽快です!



7合目の1400mをすぎたあたりから、だんだん雪も薄くなってきました。慎重に登っていきます。



1500m付近、いよいよ森林限界を超えて足場も厳しく、スキーアイゼンつけて上がるかどうかの判断。ここで、加瀬さん、川島さん、一橋さんはドロップ開始、私と立田さん、ふくちゃんは先を行くおおちゃんを追って登ることに。



「こんなチャンス登らずにどうするの!」立田さんの檄が飛びます!気合いを入れて板を前に進めます。しかしながら、1570m付近で、いよいよ靴アイゼンに変えないと登れない状況になってきました。風も強くなってきた。。。



はるか先に登ったおおちゃんと立田さんを見送り、私とふくちゃんはこの地点からのドロップを決定。滑走モードに切り替えます。足場が悪く、準備に手間取っているうちにあたりは真っ白に。。。さっきまでの快晴が嘘のように、下も上も見えなくなってきてしまいました。
「とにかく早く先に滑り出したチームに追いつこう」。慎重に滑走を開始。ホワイトアウトでガリッガリの斜面を滑りますが、エッジも効かないくらいのアイスバーンは大苦戦。それでもなんとか1500mより下にくると、視界が出てきて雪も柔らかくなってきた!ここは、あの休憩の場所だ!


「よし、下まで見えるようになったし、雪も最高のパウダーだ!」一気に大滑走モードでスピードをあげます。

「ヒャッホーーーーーー!!!!」

今シーズン一番の素晴らしいパウダー。走る良い雪、スキー滑走に最適な角度の広々としたツリーラン斜面(サーフィン用語で言うなら、面ツル!)。アドレナリン出まくりで滑っていると、前方からハイクアップする2人組を発見。川島さん市橋さんコンビは、あまりの極上斜面に、おかわりに向かいました!「この斜面を4回登り返して遊んでもよかったな。。。来年はそうしよっと。」

おかわりを存分に楽しんだ2人と、加瀬さんと合流し、5人で下山。1150mから下は、登ってきた道よりひとつ南側の尾根を進みます。こちらも、適度に感覚のあるツリーラン、雪もまだまだ楽しめます!一気に400m付近まで滑走し、登山道へ軌道修正、行きのトレースに合流して登山口&ゴール!


30分も経たないうちに立田さん、おおちゃんペアもゴール。やはりあの後ホワイトアウトで登頂を諦め泣く泣く下山とのこと。それにしても早いなー。

ニセコ&羊蹄山合宿5日間の締めくくりにふさわしい、素晴らしい山行となった喜茂別コース。今回の合宿では、厳冬期としては稀な登頂のチャンスが2度あったものの、やはり1500m以上は一筋縄ではいかない。頂が近くに見えて、とても遠かった羊蹄山。来年の羊蹄山合宿に思いを馳せつつ、新千歳のカレー屋さんで居酒屋状態の打ち上げをかます一行なのでした!

また来年もここにくるぞー!

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