関温泉上、神奈山、根子岳
2020.02.20
【日程】  2020年1月11日(土)~13日(月)
L:田中秀 M:岩崎、菅澤、千葉、加瀬、吉岡、IA、結城、斎藤
1/11(土)  天候:快晴
関温泉スキー場近くの宿グリーンヴィラに各車それぞれ集合し、11:00過ぎにゲレンデに移動。リフト乗り場でいただいたアドバイスはチェーンソーを持って行くといいとのこと。冗談と軽く受け流しながらリフトを2本乗り継いでゲレンデトップへ。リフトから見下ろすゲレンデはところどころに土が見えており、やはり今年は雪が少ないことを再確認させられる。リフトトップからシールを装着し登行開始。天気は快晴。気温も高く、まさに春スキーの陽気。

(後ろでおぼつかない手つきでスプリットボードにシールを装着しているのが斎藤)
積雪は決して多くないが、藪を縫ってのスキーもまた楽しさがある。


絶妙なルートファインディングのお陰で、藪が多いながらも宿まで板を履いたまま戻ることができた。


スプリットボードは、スキー同様にシール登行なので基本的には登りもスキーとさほど遜色ないペースで行動できる(体力的な面は別問題として)。特に、平地や緩い斜面の移動は、スノーシューを履いたスノーボーダーと比べると圧倒的に速い。
 但し、ちょっとした登り返し(というほどでもないくらいの登り斜面)が最も面倒で差をつけられてしまう。斜面を滑った後、板を脱いで二つに割ってビンディング装着してちょっと上ってまた板を脱いで1つにくっつけてビンディング装着して・・・という手間をかけるくらいなら、割ったまま滑ってしまおうという本末転倒の誘惑にかられるが、やはり太い一枚板の浮遊感は代えがたい。

1/12(日)  天候:快晴
二日目も天気は快晴。休暇村ゲレンデの駐車場に車を止め歩き出したところで第二駐車場を案内されるという想定外もあり、予定より30分遅れてのスタート。リフト券を購入しない我々のために第二駐車場を整備くださっていることへの感謝と、第二駐車場の利用案内が見当たらないことへのわずかな不満を胸に、ゲレンデベース脇から藤巻山へとアクセス開始。林道を進みながらアプローチポイントを探すものの、目に入るのは茶色い斜面。やっとの事で登ってはみるものの、行けども行けども深い藪。昨日リフト乗り場でいただいたチェーンソーのアドバイスは決して冗談ではなかったと思い起こされた。結局この1stAttackは無念のうちに敗退を喫することになった。

写真は1stAttackで敗退を喫する藪スキーの図。

藪の中をスキーを抱えて降りるのもまた山スキーのひとつの形なのかもしれない。
失意の中、林道を引き返していくと、朝挨拶を交わしたと地元パーティーのものと思われるトレースを発見。ここから再度アプローチするか、別の山に転進するか、悩ましい選択だったが、この決断が結果的に今回の妙高じょんのび山スキーの満足度を決定づけるものとなった。

2nd Attackの序盤は先ほどと同様に深い藪だが進めないほどではない。しばらく進むうちに、ルートが手入れされていることに気づく。先行パーティーに追いつきお話を伺ったところ、やはり地元の方は知り尽くした上で十分に準備されているものだと深く関心した。

1340m付近まで登高したところで滑降開始。


今回の山行でベストの斜面。


滑降の様子

二日目のルート


1/13(月)  天候:晴れ
三日目も天気は晴れ。当初計画していた赤倉山から変更し根子岳へ。参加メンバーは田中秀、岩崎、加瀬、結城、斎藤。
標高が高いことから微かな期待をかけ転戦を決めたが、すぐにそれは幻想に過ぎなかったと思い知らされた。


奥ダボスのゲレンデトップにて、寡雪の根子岳をバックに渋い表情を浮かべる田中(秀)リーダー。



行けども行けども積雪数十センチ足らずで、ガリガリの雪のすぐ下には笹の落とし穴。
一時間ほど登ったところで、これ以上登っても笹スキー地獄と判断。1850m付近から滑降を開始し、今回の山行を締めくくった。



感想
本当に雪が少ない中で、様々なコンディションの登り・下りを経験することができました。
特に藪スキーでは、雪の斜面で板を履いて滑って降りてこられることの素晴らしさを噛みしめました。
個人的には、知識面、技術面、体力面でまだまだ足りないことばかりですが、少しずつ積み重ねていきたいと思います。
文:斎藤

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