ラ・ネージュ山スキー記録集III発行日 1989年12月25日 |
北ア南部 乗鞍スキー場より往復 1989年4月2日 M:L西川克之、加藤康男、柴崎松夫、岡坂準一 3月5日に西川氏、柴崎氏の3人で乗鞍岳を目指したが、悪天のため位ヶ原までしか行けなかった。今回は天候にめぐまれ、乗鞍山頂から標高差1500mの大滑降を楽しむことができた。 4月1日(土) PM2時、荻窪駅にてメンバーの西川氏、加藤氏、柴崎氏の3人と待ち合わせ、車で出発する。今シーズンの私の山行は、全て車利用である。乗鞍岳へ行くには、時間的にも経済的にも車が有利と思う。4人乗車で車を利用すると、交通費は往復1人4000円程度である。 19時に民宿かねき屋に着いた。夕食の後、明日の好天に期待して、全員早々と21時頃眠ったが、寝る前に加藤氏の行動食を見て全員ビックリ、なんとおにぎり10個である。最近の加藤氏のパワーが少し理解できた。 4月2日(日) 快晴 この宿はスキー場より3K程離れているため、車で宿を8時少し前にでる。リフトを4本乗り継ぎ、第3リフト終点を9時20分に出発した。快晴でポピュラーなルートのため登山者が多い。 山頂までゆっくりと休まず登ろうと思いながら、私が先頭でゆっくりシール登行する。位ヶ原までは樹林帯の切り開きの中を約1時間の登りである。西川氏の説明では、乗鞍山頂へのルートは2つあり、1つは従来からのルートの肩の小屋経由のもの、もう1つは前川本谷沿いに登り、大日岳と剣が峰のコルまでシール登行して山頂をめざす、2つのルートがあるとのこと。後者の方が時間的にも距離的にも短いとのことであるが、今日はクラシックルートの肩の小屋経由とする。 位ヶ原からは、木立のない緩い大斜面となる。風が強い。位ヶ原からも休むことなく、ゆっくり約1時間で肩の小屋に着いた。少し休憩しようとも思ったが、風が強いので、アイゼンを付けたり、オーバーズボンをはいたりしているのが、休憩がわりとなり、特別休むことなく、アイゼン登行45分で乗鞍山頂、剣が峰3026mに着いた。 山頂で持参してきたビデオを回す。御岳、穂高連峰の展望をビデオにおさめる。ガイドブックでは山頂よりの滑降は無理なように記されているようだが、東面は風当たりも強くなく、アイスバーンではないので、山頂よりスキー滑降と決める。 山頂より東面に少し滑り降り、高天ケ原のコルまで滑る。コルより前川本谷に続く沢に入る。ビデオを撮影しながらの滑りである。ここは雪質もよく滑りが楽しめた。全員を交互にビデオに撮る。 標高2500mあたりから北へトラバースして位ヶ原に戻る。位ヶ原下部の急斜面を過ぎると、雪質が悪い。今年は雪が少ないようだが、それでもゲレンデ下部まで滑降することができ14時に出発地点に戻りツアーを終えた。 (岡坂記) 【コースタイム】 リフト終点 9:20 −> 肩の小屋 11:10/30 −> 山頂 12:20/45 −> 最終リフト 13:40 −> 出発点 13:55 【概念図】 ![]() |