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ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

大渚山                  

頚城  小谷温泉より平岩へ                         

                             1989年3月19日 
   L菅沼博、加藤康男、馬場修爾、長谷川淳一、山崎義男、小森宮秀昭、作野晃一 

3月19日
 久し振りに夜行に乗った。あずさ回数券を利用し、安くかつゆったりと行くことができた。大糸線に入ると夜が白み出した。空を見上げると、晴れている。南小谷で下車し、タクシーで小谷温泉に入った。運転手の話だと、今年は雪が少ないが、2日前に30cm程降ったとのことであった。ひっそりとしている小谷温泉を7:00に出発した。熱湯の林道から雪がついていた。7:20シールをつけて登り始める。下りのものと思われるシュプールがあった。1190m地点への登り口を見つけシール登高するも、新雪とやや急斜面の為苦労を強いられる。1190mまではラッセルとなり、7人の人数がものを言った。1300mの台地に出ると大渚山の大斜面が眼前に広がった。絶好の天気である。頂上付近は雪煙が舞っている。焼山と雨飾山の頂には雲がかかっているが、後立山連峰はよく見える素晴らしい景観である。雪煙の舞う急斜面に先行のパーティーが見えた。頂上で会ったが、2人パーティーで地元の人らしい。小谷温泉から登ってきて、又そちらへ降りるとのことであった。1350m〜1500mの急斜面はこの二人がトレースをつけてくれたおかげで省エネができた。感謝感謝。
 大渚山頂は風が強く、写真を撮ってすぐ滑降に入った。頂上からは、下の林道までよく見渡せた。雪質、斜度および林の間隔、深雪と四拍子揃っていた。標高差200mをアッという間にコモさんを先頭に翔ぶがごとく降下してしまった。  その後の標高差100mは切開かれている為雪質は微妙に変化してはいたが、まずまず楽しめた。1150mあたりから林道に出るまでは起伏の多い地形でルート取りに苦労させられたが、頂上より一時間で林道に出た。ここからが長い長い林道歩きが始まったのである。
 林道に雪は付いていた。案内書によれば快適にスキーを滑らせられる筈であった。しかし、現実はキビシかった。ちっとも滑らないのである。延々2時間40分スキーをこいで笹野に着いた。笹野から大網を経て小一時間アスファルトの車道を歩いて平岩に着いた。
 今日の長い充実した一日を思い平岩の駅で飲んだビールの味は格別に美味かった。

                                  (作野記) 

【コースタイム】 
小谷温泉発 7:00 −> 熱湯 7:20 −> 950m 8:05 −> 1100m 8:46 −> 1330m 9:40 −> 1500m 10:25 −> 頂上 10:45/11:15 −> ブナ林を抜けた所 11:25 −> 1300m付近 12:00 −> 林道 12:25 −> 小屋 13:20 −> 698m 14:10 −> 笹野 15:10 −> 平岩駅 16:10


【概念図】 
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