ラ・ネージュ山スキー記録集III発行日 1989年12月25日 |
頚城 妙高国際スキー場より 1985年4月2〜3日 L:蔵田道子、白沢光代、手塚紀恵子 4月2日 晴 妙高高原スキー場のリフトを4本乗り継ぎ、少しシールで登りシブタミ川の源頭を渡る。シールのまま山裾まで下り、西の方へ回りこんで行くと、池の峰の鞍部に出る。この辺りはペンキ印やトレースが見られる。 シールを外し、急な斜面を少し滑ると車道に出る。再びシールを付けて車道を歩き、左下に国民休暇村を見る辺りで、赤布の所から北へ向かう。夏道通しの立ち木の赤ペンキに導かれて黒川の橋を渡り、七曲の急斜面はツボ足で登った。 稜線に出ると、数箇所雪壁状の所があり、苦労する。富士見平に着くと高谷池ヒュッテが見え一安心。雪が固いので巻き道は止め、波打つ稜線を越えて進み、黒沢岳と茶臼岳の鞍部から、高谷池ヒュッテめざして滑り込む。薄明かりの中で赤布をやっと確認しながら進む。ヒュッテに着く頃はすっかり日が暮れて、テント設営は、ヘッドランプが頼りだった。 4月3日 晴 シールを着け高谷池を横切り、火打への稜線をめざす。雪は、固いが、上天気だし、帰る頃にはなんとかなるんじゃないかと、気分もウキウキ。火打山頂への最後の急登のみアイゼンにかえる。山頂は、少し風はあったものの、純白の焼山、金山、等々、頚城の山々の展望がすばらしい。 山頂からの下りは、広い稜線に凹凸はあるものの、やわらかい雪が結構付いており、傾斜も余り気にならず、まあ無難に滑り下りることができた。あっけなく高谷池ヒュッテに戻り、テントを撤収して黒沢池へ。茶臼山のコルから黒沢池への下りは、広大なスロープで楽しめた。シールを付けて三田原山への登りにかかる。尾根に出てからは、緩やかな登りで、順調に三田原山頂に達し、さらに尾根状の小さいピークを2つ越して、待望の滑降開始。上部は立木も少なく、広大な斜面に思い思いのシュプールを残した。下部は樹木がかなり混んでいたが、回転しやすい雪だったので、そう苦にもならず、笹が峰の雪原にスムーズに抜けられた。 (手塚記) 【コースタイム】 4/2 リフト上 9:20 −> 池の峰 10:10/30 −> 登山道への入口 11:30 −> 橋 13:30 −> 富士見平 17:00 −> 高谷池ヒュッテ 18:22 4/3 高谷池ヒュッテ 7:50 −> 火打山 9:50/10:15 −> 高谷池ヒュッテ 11:00/50 −> 黒沢池 12:30 −> 三田原山 13:50 −> 下降点 14:10/30 −> 林道 15:45 −> スキー場 16:00 【概念図】 ![]() |