ラ・ネージュ山スキー記録集III発行日 1989年12月25日 |
谷川連峰 火打峠よりシッケイ沢へ 1987年3月21日 メンバー:L岩毅、菅沼博、陶山泰、重田富士夫、西川克之、手塚紀恵子、小森宮秀昭 3月21日 晴 越後湯沢駅より9人乗りタクシーで火打峠へ。岩魚沢林道を歩き出すと、辺りは例年より雪が2mは少ないように感じる。前日の雨で下が凍っているので、林道終点から先はつぼ足で登るが、クラストした雪面をボコボコ踏み抜くことになり疲れる。心配した天気も、稜線に出るとガスが晴れ、5月のような暖かさに変わってしまった。平標山へは登らず笹穴沢側の斜面をトラバースして仙の倉山との鞍部に出てひと休みする。 新潟県側は全くの晴れなのに群馬県側の1500m以下は雲海の下である。雲海の上に飛び出した国境稜線の山々が、なんだかいつもより高くなったようで不思議な気がした。 仙の倉山からシッケイ沢への滑り出しは、凍った斜面で慎重にスタートする。北尾根を少し下り、そこからのシッケイ沢の大斜面には、リーダーの岩氏を先頭に、思い思いのシュプールを刻みつける。シッケイ沢の出合まで割とあっけなく滑ってしまった。ひと休みのあと、シッケイ沢の出合で右岸へ渡り、また左岸へと2度3度渡り返してから、877m標高点のある尾根付近で左岸へ渡り、そのままずっと左岸通しで仙の倉谷出合までスムーズに下れた。ここからは傾斜の無い林道を、なんとか滑らせながら土樽まで下る。関越道の橋を渡れた頃と違い、下流の毛渡橋まで下って、さらに駅までと大分大回りをさせられてしまう。 (小森宮記) 【コースタイム】 火打峠 6:00 −> 林道終点 7:00/10 −> 稜線 9:00 −> 鞍部 10:00 −> 仙の倉山 10:45/11:15 −> 仙ノ倉谷出合 13:20/40 −> 毛渡橋 14:15/25 −> 土樽駅 14:40 【概念図】 |