ラ・ネージュ山スキー記録集III発行日 1989年12月25日 |
谷川連峰 谷川岳より茂倉谷滑降 1987年3月28日 メンバー:L菅沼博、岡坂準一 3月28日 快晴 天神平スキー場から谷川岳へ向かう。早朝のためかややアイスバーン気味だ。天神尾根上部は西黒沢の源頭の広い斜面から西黒尾根寄りを登る。頂上で西黒尾根を登ってきた2人と出合う。写真をとってもらい、一の倉岳へ出発する。この2人も一の倉岳を往復するようだ。茂倉岳直下は雪庇だか雪堤だかがグズグズで少しイヤな感じだ。思った程雪もゆるんでいないようだ。 茂倉山頂でスキーを付ける。北へ滑ることになるので少しイヤだったが、アイスバーン気味の斜面を滑降開始だ。山頂直下は笹が出ており、小屋へ続く尾根を滑降する。すぐに広い斜面になるが、その下は急斜面が本流まで続き、アイスバーンのままである。 右寄りにルートをとり斜面をひろいながら滑る。途中40度程の壁があり、岡坂氏はプロペラターンで、あっという間に本流へ滑って行ったのだが、僕は標高差150m程を慎重に慎重をかさね、ガチガチの斜面を横滑りでやっと本流へ下る。 本流は雪がゆるみ始め1300m付近まではデブリもなく快適だ。右岸上部に熊だかカモシカだかの親子を発見する。本流下部は沢全体がデブリに埋まった沢で、水流が所々に見え、気を抜ける所は全くない。日影斜面の左岸を主に滑ったが、途中2ケ所だけデブリをまたぎ右岸を滑る。長居は無用。命あっての山スキーとばかりにどんどん下る。上部が硬かった分、下部もゆるんでおらず快適にスキーが滑る。取水口に着いた時には本当にホッとした。ゆっくり休む気にもなれず、どんどん下る。エンテイを利用して蓬沢を渡り、少し滑って道路へ出る。フキのとうが咲いてしまっており、雪が少ないだけではなく、気温も高いのだろうが、今日は肌寒い。誰もいない土樽駅で荷物を広げパッキングをしながら電車を待った。 (菅沼博) 【コースタイム】 天神平 7:20 −> 谷川岳 9:40/10:10 −> 一の倉岳 11:00/20 −> 茂倉岳 11:40/55 −> 蓬林道 13:45/50 −> 土樽駅 14:15 |