Last Update : Aug 8, 1998 概念図追加
      Nov 16, 1997
戻る



ラ・ネージュ山スキー記録集III 


  発行日 1989年12月25日

三本槍ケ岳                    

那須  大丸温泉より北温泉へ                        

                              1986年3月8日 
                               メンバー:菅沼博 

3月8日 快晴
 前夜最終の宇都宮行で出発。仮眠後一番電車で黒磯へ行き、バスで那須湯元まで登る。
大丸温泉へのバスは1時間程ないのでタクシーを利用する。大丸温泉の駐車場では4パーティーほどが出発の準備をしている。天気はいいのだが風が少し強いようだ。シールを付けて広い尾根を登る。茶臼岳側の斜面が気持ち良く滑れそうに見える。峰の茶屋へはシールで登れるのだが、途中で雪が無くなってしまい、買ったばかりのアイゼンを使う。石のゴロゴロ道を歩くのでクツが痛い。
 峰の茶屋で休んでいると風も大分おさまってきた。アイゼンのまま剣ケ峰に登り、朝日岳へ向かう。熊見曽根を分け清水平への下りでスキーを付ける。ほんの少しだがなかなかの雪質だ。三本槍ケ岳へは緩斜面をシールで登る。頂上の標識にはエビのシッポがビッシリと着いている。
 山頂からの展望は雄大で、飯豊連峰の白さに目をひかれる。甲子方面に山スキー向きの斜面はないようだ。大峠方面は狭い稜線が続くが、その先の流石山、大倉山方面には広い斜面が見える。いずれも1400m付近から下の樹林帯をいかにこなすかが問題だろう。
 山頂でスキーを付け滑降開始だ。山頂直下の50m程を除くと平坦なのであまり滑れない。中の大倉尾根への滑降開始地点まで少し歩く。そこで単独のスキーヤーに出合った。三本槍はカットしたようだ。以前未面山へ滑ったので、今回は北温泉へ滑る。上部はシュカブラが発達しており、若干滑りづらい。適当に斜面を楽しんで中の大倉尾根へ滑り込む。傾斜がゆるく、シュカブラなので少し手こずってしまう。1462mから南へ方向が変わる。アップダウンを繰返し、ヤブの中を滑るようになると、やがて植林の中へ滑り込む。1250m付近からはヤブの中に突入し、急なのとヤブのせいで、途中からはスキーを持って歩かされた。すぐ下が北温泉で、そこからバス停へが長く感じられた。
                                   (菅沼) 


【コースタイム】
大丸温泉 8:00 −> 峰の茶屋 10:00/20 −> 三本槍ケ岳 12:20/40 
−> 北温泉 14:20 −> バス停 14:50 


【概念図】 
戻る
山スキー同志会のホームページへ
メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org