ラ・ネージュ山スキー記録集III発行日 1989年12月25日 |
東北北部 網張スキー場より焼走り熔岩流へ 1980年3月23日〜24日 L菅沼博、小森宮秀昭、西川克之、今野桂子、古川真知子、小保方尚子 3月23日 快晴 盛岡方面から見える岩手山の大斜面には以前から心惹かれていた。岩手山だけなら1泊2日でいいのだが、盛岡まで行って1泊2日では効率が悪いので以前滑った早池峰と一緒にして計画を立てた。1度に東北の名峰を2つ滑ろうという計画だ。 早池峰を何とか滑って気持ちよく網張スキー場へ登る。全部のリフトが動くのを待ってリフトに乗る。ここからの出発は稜線から直接なので助かる。リフト終点の犬倉山から見る岩手山は遠く高い。今日は快晴で廻りの山々がすべて見渡せる。犬倉山先のコルから少し登ると樹林帯を出て広い斜面になる姥倉山と黒倉山の南斜面をトラバース気味に登る。夏道の分岐より少し上から大地獄谷へ下る。岩手山の北面が良く見えるが、見てよさそうだという斜面はない。鬼ヶ城の岩が真近くなるとすぐ不動小屋だ。入り口は埋まっており2階の窓から入る。去年より2mほど積雪が少ないとのことだった。時間があるので頂上へ登り明日のルートの偵察を行う。その結果外輪山上部は雪がついていない部分が多く、直接滑り出すのは無理なようだった。 3月24日 快晴 前日の偵察の結果から予定通り焼走り熔岩流へ下ることにする。ただ山頂からではなく、小屋の前から直接滑り出す。岩手山東面の下には自衛隊演習場があるので、大きなトラバースをはさんで、広大な斜面を滑る。若干重いザラメ状の雪で苦労して滑っている人もいる。1130mの夏道の合流地点付近で休み、ほぼ夏道沿いに滑って焼走り熔岩流最上部に出る。ここには熔岩流をスノモで登ってきた人達がおり、薮の中を滑っていた我々にも声をかけてくれて助かった。 ここからはスノモのシュプールにしたがって焼走り駐車場へ下る。駐車場には雪遊びに来ている人々が大勢おり、電話のあるところまで乗せてもらう。 【コースタイム】 3/23 網張スキー場 8:30 −> リフト上 9:10/30 −> 下降点 11:20 −> 大地獄谷1420m 11:50/12:10 −> 不動小屋 14:40 (岩手山一周1:00) 3/24 不動小屋 9:40 −> 1136m 10:30/11:00 −> 熔岩流最上部 11:45/12:00 −> 駐車場 12:30 (菅沼 博) 【概念図1】 【概念図2】 |