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        May 10, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

西ゼン                    

上越 / 仙の倉谷

                            1980年9月7日 
     メンバー:L.菅沼、長谷川、松森、小森宮、佐々、重田、伊藤(碩) 

9月7日(日) 雨後曇り

 5時出発を目途に目を覚ましたら少し雨が降っている。群大ヒュッテに付く頃にはほとんど止んだ。食事をして平標沢の出合いまで行き沢に入る。河原を歩いて西ゼンの下に着く。薄いガスで良く見えないが、不気味なナメだ。
 流れの右に取りつくワラジのフリクションはよくきいているがなぜか滑りそうな気がする。真っ直ぐ立って一歩づつ登ればどんどん高度が稼げる。夢中で120mもある第一スラブの上に出ればあとはそれほど怖い所はなく快適に溯行でき、第二スラブは200mもあり急だけど階段状なので安心できるが右によりすぎると上に行ってトラバースを強いられる。やがて水が冷たくなったと思っていると溯行は終りでちょっとあっけない。気疲れでクタクタの所だがクマ笹を分けて一旦稜線に出てから平標山に登る。10人位の登山者に混じって、橋爪、藤谷両O.B.がいた。前夜は土樽の駅で先に寝ていたけれど今朝は起きたらもういなかった。彼らは始めの所を左から登ったそうだ。山頂はじきに寒くなってしまったので平標山の家を経て火打峠に下ったが、この道は石がゴツゴツで足が痛かった。

【コースタイム】
土樽駅 5:00 → 群大ヒュッテ 6:10 → 渡渉地点 7:10 → 西ゼン出合 8:30 → 6mチムニー滝 9:00 → 第一スラブ下 9:10 突破30分 → 
第二スラブ 10:00 通過25分 → 二俣 10:50 → 平標山 12:00 → 
火打峠バス停 14:05 


記:伊藤碩志、電子化 作野 


【遡行図】
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