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        May 1, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

小常木谷                  

奥秩父 / 丹波川 
                           1981年9月13日 
      メンバー:L.菅沼、伊藤(碩)、作野、長谷川、重田、高野、古川 

9月13日(日) 曇り

 前夜タクシーで余慶橋へ入り仮眠する。早朝に出発し、丸木橋を利用して丹波川を渡り滑瀞谷出合いに立つ。仕度を整え溯行開始だ。右手に火打石谷を見送り小常木谷へ入る。釜のある滝を越えて暫く行くと左手からカヤ谷が合流する。いよいよ置草履の悪場だ。
 すぐに大きな釜を持つ兆子の滝だ。左壁を登る。続くツルツルの5m滝は右手より高巻く。大きな釜のある滑滝をすぎると不動の滝だ。これは登れず左岸の枝沢の滝を途中まで登り高巻く。沢が右に曲がると続いて大滝が現れる。これはアンザイレンをして左壁を登る。残置ハーケンがたくさんありA0で登る。次のネジレの滝は上段がツルツルなので右手より高巻く。  
 ここまで来ると悪場も終わり、ゴーロと滑滝の連続となる。沢も明るく開ける。左から岩岳沢が合流すると幅広8m滝だ。一見むづかしそうだが右手から簡単に登る。続く噴水の滝も右手より登る。再び滑滝とゴーロの繰り返しとなりN字滝が現れる。これはどこでも登れる。
 小さなゴルジュを過ぎ沢床が赤い岩となると滑沢出合いだ。滑床の中に出合っている。滑沢に入ると滝が連続し、まるで上越のスラブを思わせる。すぐに二俣となり右俣へ入る。上部の滝はボロボロで神経を使う。奥多摩では非常に珍しい。ガレを登るとルンゼとなり笹のトンネルの中に水流は消える。踏み跡を頼りに稜線へ出る。 
 岩岳尾根の立派な道を出合いまで下り、滑瀞谷を下り余慶橋へ戻る。


記:菅沼、電子化:作野 


【遡行図】

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