Last Update : Jan 24, 1998

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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

雪倉岳(2)              

北アルプス / 蓮華温泉より 

                       1982年3月28日〜30日 
                            メンバ:坂井、今野 

3月28日(日) 栂池 → 平馬の平

 親ノ原ゲレンデを歩き、白樺リフトが動くのを待って乗り込む。ドカピーンと空は晴れ、雪の消えはじめたゲレンデは、春の訪れを感じさせる。 
 リフト3基を乗り継ぎ栂の森ゲレンデに着く。天狗原までは雪がしまっていてつぼ足で行けたが、小屋の前の尾根の途中からスキーの重さが嫌になってシール登行となった。スキーヤーで賑やかな祠の所に荷物をデポし空身で乗鞍岳に登る。何度もヘリコプターが飛び「ヘリスキー」のゼッケンをつけた一団が滑り出していた。滑り荒らされた乗鞍の斜面で一本滑り、昼食後蓮華温泉に向う。ここもすでに大勢の人のトレールで最悪な雪だった。
 蓮華温泉の真新しい建物に心動かされしばらくウロウロするが予定通り、平馬の平にツエルトを張る。

【コースタイム】 
栂池(白樺リフト)8:30 → 天狗原 10:20/11:50 → (この間乗鞍往復) 
蓮華温泉 13:20/14:10 → 平馬の平 14:30 


3月29日(月) 平馬の平 ←→ 雪倉岳

 今日も雲ひとつない青空。瀬戸川に滑り込みシールをつける。昨日登った人達のトレールがくっきりと付いていたが、雪倉ノ滝を巻きぎみに登り沢から抜け出ると雪が緩んだのか、ほとんどわからない雪面となる。2度緊張したトラバースをした他はシールがきいて快調に登ったが、照りつける太陽が強すぎて閉口する。
 雪倉岳頂上からの眺望はこれ以上の日はないと云える程素晴らしく、日本海まで見えて大感激。しばらくおだやかな山頂で展望を楽しみ、期待の大滑降。少し緩みかけた雪にスキーがうまく乗り快適な滑り。 見渡すかぎりの大斜面に思い思いのシュプールをつける。沢に入ると湿った重い雪となり、何度かひっくり返って瀬戸川に着く。 半日分の水分を補う為、コンロを出して大休息を取る。BCにもどりツエルトを撤収し、シールをつけて待望の温泉に向う。

【コースタイム】
BC 6:00 → 瀬戸川 6:40 → 雪倉岳山頂 10:30/11:10 → 
瀬戸川 12:10/13:30 → 蓮華温泉 15:10


3月30日(火) 蓮華温泉 → 平岩

 8:10出発。沢に滑り込んでからバス道に登りかえし道路沿いに進む。角小屋峠に出てから又1799mにつぼ足で登りそこからウド川の上部に滑り込む。この辺もゲレンデ並のトレールがしっかりついていて、ただもうころばないように滑る。再びバス道に出て、除雪され残った雪をひろって大所まで滑り、大所から歩いて平岩の駅に着いた。

【コースタイム】 
蓮華温泉 8:10 → 1799m 9:50/10:05 → バス道 11:20/11:30 → 大所 12:00 → 平岩 12:45 


(今野 記) 
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