Last Update :Jul 8, 1999 概念図追加
Jan 1, 1998
戻る


 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

芝倉沢                 

上越 / 
                       1982年5月15日〜16日 
     L:陶山、M:菅沼、角田、田中(道)、高野、針谷、鈴木(利)夫妻、
           伊藤(久)、舘、伊藤(碩)、遠山、馬場、小森宮、今野、
           蔵田、田中(健)、重田、藤原、橋本ファミリー     

5月16日(日)

 昨夜はおでんと山菜と酒の大宴会を遅くまでやっていた割には、今日のみんなの目覚めは早い。
 テントの中で食べる朝食とは違い、雪解けの匂いがしてくるような空気の中でとる食事は納会ならではである。
 身仕度を整えて先発隊が出発する。数分も歩かないのに汗ばみ、梅雨を通りこして初夏を思わせる。山道を沢沿いに行き芝倉沢(860m)へ出る。ここからは板を引きずりながら登る。今年はいつもより雪が多いという話である。雪質はザラメ雪であるが上部はどうだろうか。そそり立つ岩壁は、雪解けと一緒に崩れ落ちた小石がS字状の所にかなり多く散乱している。ゴルジュ部を急登すると一ノ倉から茂倉岳に広がる扇状の大斜面が見渡せる。
 昨日はアイスバーンの所もあったというカール状斜面を一ノ倉岳へトラバースするように稜線に出る。スキーをデポし、一ノ倉岳山頂に立つ。谷川岳から仙ノ倉山、平標山まで遠くの山々が360度見渡せる。
 デポ地からスキーをつけ滑り始める。思ったより急斜面であり、クレバスもあるとのことで慎重に滑る。斜滑降キックターンの繰り返しでどうにか下部まで滑る。いつかはこの大斜面を悠悠と滑ってみたい。
 下部で後発隊と合流し、芝倉沢を20名近い大人数が一気に滑りおりる。なかなかの豪快さであった。虹芝寮からは新道を土合へ下った。 

【コースタイム】
B.C. 7:15 → 一ノ倉岳 10:30/11:10 → 860m地点 12:00 → 
B.C. 12:30

(藤原 記)   

【概念図】                                          


戻る
山スキー同志会のホームページへ
メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org