Last Update :Jun 15, 1999 概念図追加
Jan 1, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

浅草岳                 

会越 / 早坂尾根
                       1982年4月17日〜18日 
            CL:陶山、SL:菅沼、M:田中、高野、針谷、今野 
                         古川、伊藤久、蔵田、角田 

4月17日(土) 小出 → 早坂尾根1200m

 タクシー3台に分乗して、浅草山荘前まで歩かずに入れる。スキーにシールをつけ、身仕度を整え、山荘の横手の沢より登りはじめる。沢の入口近くでは、つぼ足の踏み跡も見られ、所々にミッチェルもついている。 初めはわりにゆるやかで、ちょっと急な斜面をジグザグに登って、台地状の所へ出て休憩。それから尾根をまわり込んでどの辺でムジナ沢へ降りるのかなというかんじ。
 ルート図集に書いてあった目印のブナの木というのはよくわからず、沢の左岸を少し高くトラバースぎみに行き、途中から沢へおりるが、転んで少し滑落した人もいてドキッとする。沢におりても、登りはあいかわらず片側の斜登行で、くるぶしの下の方に靴ズレができてしまった。時々、日が照って暑い。滝の所で休憩。滝は右手から高巻き、尾根道をジグザグに登る。少し傾斜のゆるくなった所で1本とるうち、たちまちガスが広がり、風も強く寒くなって、あわててヤッケを着込む。1484.7ピークから先は、一部稜線が細くなっているので、スキーをザックのサイドにつけて越す。
 そこから先は、サイドにスキーをつけたままの人、ひきずって歩く人と様々で、前岳まで。そこで再び少し休憩をとり、浅草岳へほんのひと登り。山頂は一部土が出ている。 記念写真をとったりの大休止の後、いよいよ本日の初すべり。雪はアイスバーンぎみで、ゆるい斜面であまりデコボコもなく、何とかこなせるが、足にビンビンひびく様な感じであまり快適ではない。所々で人数を確認しながら、皆、広い斜面を思い思いすべって、あっという間に、テントサイト予定地へ到着。そこで、3時間かけて、立派な雪洞をつくり、少し広すぎて寒い位ではあったが、夜降りつもった雪も、風も苦にせずの快適な住いとなった。

【コースタイム】

小出 6:00 → 浅草山荘 6:50/7:25 → 800m台地 8:30/40 → 滝 9:50/10:05 → 1484.7ピーク 11:00/25 → 前岳 12:25/35 → 浅草岳山頂 12:45/13:30 → B.C(1200m) 13:50


4月18日(日) 

 昨日おりて来た尾根を登りかえしてもう一度すべろうと出発したが、アラレのような雪の吹雪模様で、30分位登ってひきかえす。昨晩からの雪が所々つもった部分は若干すべりやすいが、その他はあいかわらずのアイスバーンぎみ。パッキングをしてBCを後にする。だだっ広い尾根を進み、途中の尾根から降りれればと様子を見るが木の混んだ急斜面なので結局、ゆるい尾根の末端近くまで行き降りる。一部ヤブを横切りコースへ出る。後は林道まで一気に降り、そこで休憩、そしてまだ雪にうまった林道ぞいにすべってゆく。トップはすべらないが、後は何とかすべるような状態。橋の付近は雪が消えていて、スキーをはずしたり、つけたりめんどうくさい。途中でもう1回休憩し、最後は少しスキーをかつぎ音松荘へ。

                               (蔵田 記) 


【コースタイム】

B.C 6:55 → 折り返し点 7:30/45 → B.C 7:55/8:40 → 1480m 9:00 → 林道 10:00/15 → 左沢・右沢合流点 11:05/25 → 音松荘 12:05/13:05



【概念図】 

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