Last Update : Jun 15, 1999 概念図追加
Jan 10, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

守門大岳                 

会越 / 二分より
                       1982年3月27日〜28日 
                メンバ:菅沼、伊藤(碩)、陶山、川口(敏)、
                       高野、針谷、伊藤(久)、白沢 

 労山(中部連盟)主催の合同ツアーという今回の企画は、港労山3名、当会8名の、合同と銘打つにはちょっぴり寂しい山行でした。

3月27日 雪

 小出駅で先発の菅沼さん、港労山の3名と合流する。少し仮眠して、5時過ぎタクシーとマイクロバスに分乗して二分へ向かう。公民館の前で車を降り、雪の中で身仕度を整えて出発。かなりの新雪だが、川口さんをトップに快調に進む。眠っているような大平部落を通って沢沿いに長峰に登る。そこから尾根通しに登り、少し下った鞍部に保久礼小屋があった。二階から入ると埃ぽく狭いが15人位は寝られそうだ。掃除をして昼食を済ませると何もすることがなく、天気は悪いが登ることになった。昼寝組の港労山の2人を置いて、9人で出かける。ガスの中、ラッセルを繰り返して2時間登る。視界は相変らずきかず、風も強くなったので、小屋に戻る。たった15分の滑りだった。 隣のおかずを横目で見ながら早々と夕食を終え、明日の天気を期待してやすむ。 

【コースタイム】

二分 6:20 → 長峰 9:30 → 保久礼小屋 10:00 


3月28日 快晴

 今日は快晴。全員で大岳を目指す。昨日のトレースをたどり、ハイピッチで進む。だだっ広い大岳の頂上で大きく張り出した雪庇を気にしながら記念撮影。360度の展望を楽しみながらの大休止のあと、滑降開始。大斜面にみんな思い思いのシュプールを描いて行く。
 小屋で一休みしたあと、栃堀への帰途につく。この時は朝の快適な滑りを帳消しにするような道が待っているとは夢にも思わなかった。長峰から沢に下ったのが事の始まりだったのだろうか。ジリジリと照りつける太陽の下、風のない沢の中をただ黙々と歩く。やっと出た林道も全くの水平道で機械的に足を前に出すだけ。いいかげんうんざりしてきた頃ダムサイトに着いた。電話でタクシーを呼び長岡に出て、長い一日を終えた。

【コースタイム】 

保久礼小屋 7:25 → キビタキ小屋 8:00 → 大岳 9:10/10:05 → 保久礼小屋 10:35/11:20 → ダム 16:00 


(伊藤久 記)

【概念図】                                     


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