Last Update : Apr 25, 1999 概念図追加
Jan 1, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

焼石岳                 

東北 / 平七沢より横岳 
                       1982年1月15日〜17日 
                  L:菅沼、M:小森宮、郡司、重田、針谷、
                       陶山、安達、蔵田、角田、矢吹 

1月15日(金)

 前夜上野発23:22急行いわてで一路水沢へ。連休のため客が多い。電車をおりると一面の雪。バスで終点の石淵ダムへ。出発の準備をしていると土地のオジさんが話しかける。「焼石へ」と答えるとびっくりしていた。すぐにシールをつけて新雪の中を歩き出す。長くゆるい林道歩き。ダムを過ぎ、ウバ沼を過ぎ、冬ルートの平七沢から登る。林道の終点からはヤブを登る。木の上にプレートがあり目標になる。重い雪のラッセルを交替しながら登るのだがはかどらない。37番のプレート付近にB.Cのツエルトを張った。4張のツエルトがそれぞれ別々の夕食をつくる。

【コースタイム】
石淵ダム 9:00 → ウバ沼 10:50/11:00 → 平七沢入口 11:30 → 林道終点 11:55/12:20 → 750m付近(B.C)14:35


1月16日(土)

 雪はやんでいるがくもり空だ。視界は良いようだ。サブザックで頂上を目指す。プレートは50番で終り、重たい雪の中をラッセルする。時々地図と高度計を見て現在地を確認するが良くわからない。夏道のルートとは大分違うようだ。石沼の稜線へ登ると傾斜が増して来る。右手に銀明水の小屋らしきものが見える。
 横岳の山腹を斜登高気味に登るうちかなりクラストしてくる。スキーをデポし、アイゼンに替える。二重山稜の谷間を登ると再びラッセルが深くなってしまう。ワカンがないため苦労する。稜線でラッセルから解放され、クラストした斜面をアイゼンを利かせて登る。
 ただこの稜線は方角的に焼石岳へは登っておらず、どうも横岳へ向かっているらしい。ガスと強風のため何も見えない。横岳(?)の頂上で休み早々に下山する。登りのトレールを下り、スキーのデポ地へ。相変らず風が強い。
 いざ滑降。斜度はあるのだが雪が重く滑るのもひと苦労だ。赤旗を回収しながら滑る。下部は下りもラッセルでトップは全然滑らない。だが思ったより早くB.C.に戻った。

【コースタイム】 
B.C. 6:25 → デポ(1400m) 11:00/25 → 横岳 13:15/20 → デポ地 13:55/14:20 → B.C.16:15 


1月17日(日)

 いざ滑降。斜度はあるのだが雪が重く滑るのもひと苦労だ。赤旗を回収しながら シールをつけたまま下山を開始する。登りもあり、ヤブこぎもある。とても快適に下れそうもないルートだ。 途中で半数がシールをとるが、かえってむづかしくなってしまったようだ。 最初の方の人は深雪で比較的楽に滑るのだが、後の人はシュプールだらけで制動が利かず苦労している。 
 平坦な林道をストックで押したり、スケーティングをしたりして石淵ダムへ下る。バス迄時間があるので近くの石淵温泉で汗を流した。

【コースタイム】
B.C. 6:10 → 平七沢入口 7:45 → 石淵ダム 8:50


(菅沼 記) 



【概念図】 

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