ラ・ネージュ山スキー記録集 I発行日 1980年11月1日 |
1980年2月23日〜24日 メンバー:小森宮L、菅沼、長谷川、堀江 2月23日(土)快晴 ゲレンデ→避難小屋→根子岳→四阿山→避難小屋 前夜上野発23:58妙高9号に乗車し、上田駅にて下車し、広い待合室で一番バスまで仮眠する。 一番バスで終点の菅平高原まで行き、少し戻ってゲレンデに着く。まだ8時なのでリフトが動かない。近くの食堂に入り出発の準備をする。 ダボスリフト、奥ダボスリフトと2本乗り継ぎ、そこからはいよいよシール登高だ。今日は快晴なので遠く槍ヶ岳や白馬岳など北アルプスの山々がはっきり見える。展望を楽しみながら登るとピッチもはかどり避難小屋も近くに感じた。 今日は天気が良く、出来るだけ稼いでおこうということになり四阿山往復と決めた。荷物は小屋の隅にまとめておき、サブザックで出発する。根子岳へは目印のポール沿いに登る。照りつける太陽が暑い。まるで5月の山にいるようだ。快適なピッチで根子岳に着く。目指す四阿山は遠く高い。早々に出発する。すぐに露岩帯にぶつかり、そこからは左を巻き気味に2150m位まで歩く。そこからコルへは広い斜面だ。思い思いのシュプールを描きながら、コルへ滑り込む。足が取られて滑りづらかった。 コルからはシール登高だ。地図よりはるかに急に見える尾根に取り付く。だんだん傾斜が増し、樹氷も混んできて、どうにも登りづらい。最後の急斜面を登ると、だだっ広い尾根に出る。四阿山へはもう少しだ。さすが稜線は風が強い。万座草津方面が良く見え、浅間山のスッキリした白い斜面が印象的だ。やがて稜線が狭く急になると四阿山も近い。山頂の祠のところで風をよけて休む。 充分過ぎる展望を楽しんで滑降に移る。雪質が良く、快適に滑る。登ってきたところを根子岳へ向かう。先程の急斜面は樹氷が多く、スキーにならない。七転八倒の末コルへ滑り着く。コルからはシールとツボ足で根子岳に着く。この登り返しがきつくみんなバテバテになってしまった。 根子岳からは避難小屋へ下りるだけだ。今日一日の疲れを十分に癒してくれる大滑降が始まる。登るときに見当を付けておいた沢の中に思い思いのシュプールを描きながら滑り下りるとすぐに避難小屋に着いてしまった。今日はここで泊る。ゲレンデのナイターの灯が良く見え、空には星がきれいな夜だった。 【タイム】 奥ダボスリフト上9:20→避難小屋10:05〜40→根子岳11:40〜50→岩場終り12:20→コル12:35〜45→四阿山2:30〜50→コル3:35〜45→根子岳4:45〜5:00→避難小屋5:20 2月24日(日)ガス曇り 避難小屋→根子岳→(中尾根)→ゲレンデ 今日は荷物を全部持って根子岳へ向かう。ガスの為視界が悪い。ポールを頼りの登高となった。根子岳では風をよけて休む。今日は中尾根を下る。 少しだが視界も広がり、いよいよ地図と磁石を頼りの滑降に移る。最初は風で雪が飛ばされており滑りづらい。下るに従って快適な林間滑降が楽しめるようになる。なるべく広いところ、広いところと滑り易いルートを見つけながら深雪の感覚を楽しむ。 牧場に降りてしまうと、傾斜も緩くなり、ゲレンデのコースに出る。まだ時間が早いので、ゲレンデ巡りなどをする。 今回は足も揃い楽しいツアーだった。 【タイム】 避難小屋7:25→根子岳8:45〜9:15→(中尾根)→ゲレンデ10:20 (菅沼 記) 【概念図】 ![]() |