Last Update : Feb 07, 2012
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ラ・ネージュ山スキー記録集 I 


  発行日 1980年11月1日

白毛門より宝川

1980年3月9日(日)曇りのち雨

メンバー:菅沼L、橋爪、小森宮、長谷川、石田、重田

前夜上野を発ち、土合駅の待合室で仮眠する。山の家に泊ったものと合流し、6時に出発する。

昨日のみぞれの為か足跡の部分が凍っており、ラッセルの苦労も無く急な尾根を登る。谷川東面はよく見えるが風が強く高曇りで、一ノ倉岳には雪煙が上がっている、だんだん傾斜が増し、途中でアイゼンを付ける。ピッケルがほしいところだ。急な斜面を登りきると白毛門の頂上だ。

頂上は風が強く寒い。笠ヶ岳方面はガスってしまい良く見えない。記念写真を取り早々に滑降に移る。山頂でスキーを付け、ほかのパーティに別れを告げ出発する。山頂から東へ延びる尾根が今日のルートだ。右側に張り出している雪庇に注意して左のウツボキ沢寄りを滑る。尾根は広く危険はない。途中1526mあたりまでは雪も良く快適だったのだが、それより下は雪が悪く、足が取られてしまい滑りにくい。

コルで小休止していると雪が降り出してきたので先を急ぐ。コルからはシール、ツボ足等各自それぞれ登る。丸山に着くとガスの為視界はなく、雪が降り続いている。今日のハイライトであった筈の丸山からの大斜面の滑降は中止して尾根にルートを取る。尾根が右に曲がると右前方に白いだだっ広い斜面が見える。滑る筈だった武能倉沢の源流の斜面のようだ。武能倉沢へ下り、右岸を滑って宝川に出る。そこからは地図の林道を目指して適当な急斜面を登る。

雨が降り出してしまい、滑らなくなった林道をやっとの思いで宝川温泉に下った。ゴアッテックスの雨具を着ていたのだが、雨と汗の為全身がびしょぬれになってしまった。タクシーを待っている間に温泉に入り、今日一日の汗を流した。

【タイム】 
土合6:10→1480m8:40→白毛門10:30〜50→コル11:30〜45→丸山12:10〜15→武能倉沢13:15〜30→林道13:40→宝川温泉14:40

【概念図】はこちら

(菅沼 記) 

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